狩られる者。② (ページ37)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:99,361 hit

第三章第二十七話ページ37

なんか、私からするとミトさんはお母さんではなくお姉ちゃんみたいな、そんな感じだ。

「あ！A！遅いなと思ったら手伝ってたの！」

「ふふ、花嫁修行かな？」

「相手いねーくせに」

「キルアは確か赤ピーマンがだーいすきだったよねー？」

「いや、ほんとごめんなさい。」

あー、懐かしいな、この感じ。
本当に安心する。

私達は食事を机に運び、食卓を囲んだ。

★

「ほぉ、グリードアイランドかぁ。」

「なんか知ってんのか？」

キルアと私は布団を並べながら私が居なかったときに何があったのかを話してくれた。ゴンは下でミトさんと食器洗い。

「当時七歳だったからな～それに外の情報は本だけだったし。」

「けど、ハンター協会で聞いたことはある。」

「死ぬかもしれないって」

「本気なの？」と聞くと、「ああ。」と真剣だった。

「ゴンのお父さんに会えるかもなんだよね....よし！頑張りますか！」

力瘤を見せ、私は布団に寝転んだ。
隣にはキルアも横になっている。
じっと見つめていると「なんだよ....」と睨まれた。

「....好きだなぁって思っただけ。」

「はぁ！？！？」
キルアは妙に焦っている。

「いや、三人で居る時間が。はー！早くゴン来ないかなー！」

そう言うと、「あ、そっちね」と汗を拭いていた。

「何だと思ったの？」

「別になんでもいーだろ！」

キルアは布団を被ってそっぽを向いてしまった。
まだまだ子供だなーと私はキルアの布団を取ろうとした。

「やめろ」と言われてやめるわけがない私。
バッと掛け布団を取る。
キルアの顔は真っ赤になっているのかなと思いきや

「あ、あら？」

そのまま私はキルアに腕を引かれ、布団の中に。

私が上でキルアが下。

いつもと違った。
可愛らしい顔じゃなくて、どこか男らしい。

それに近い！！
目と鼻の先にあるキルアの顔
どういう状況だよ一体！！

「う、うん！うん！」と何となく相づちをしてみるも、わかってねーだろと続いては押し倒された。

私が下でキルアが上。

頭の中で警報が鳴り出す

警戒レベル三....ただちに対策を！

一発殴ってみたら？

いや、それは可哀想だよ！

相手は子供...じゃれあってるだけ！

いや、あの顔はまずいだろ。

じゃあ説得？

どう説得するんだよ！？

いろんな私がいろんな意見を....わけのわからないことになる。