第二章第十二話 ページ4
やっと！やっと、キルアに！！
ウキウキとワクワクでいっぱい。
それと、安心で....
ノックをし、「入るぞ」と言って部屋に入る。
「もうそのへんにしとけミル」
ミル？
部屋をそーっと覗くとミルキ君が鞭を持って立っていた。
その後ろにはずっと待ち望んでいたキルアが、鞭の痕をつけて鎖に縛られていた。
「キルア！！」
私はすぐにキルアのもとに駆け寄り、鎖を引きちぎる。
「A！？なんでここに！？」
「いいから動かないで！」
私はリトルリカバリーでキルアの鞭の痕を治すと、それをおじいさんに見られていて、「おお」と言われる。
「キル、Aさん。もう行っていいぞ。」
「はーい。あー、痛かった。」
キルアは独房を出ようとする前に、ミルキ君に向かって言った。
「兄貴、俺反省はしてないけど悪いとは思ってるんだぜ。だから大人しく殴られてやったんだよ。」
「キル..シルバが呼んどるからな。」
「親父が？わかった。」
私達は部屋を出る。
するとキルアは私に向かって叫んだ。
「なんで一人で来てんだよ！！ゴン達はどうした！！？あとその服なんだよ！？あとその角何なんだよ！！？！？」
「ん〜！聖徳太子〜！！」
私が頭を抱えていると、キルアは何やら私の足元を見て顔を赤くする。
「え、何？どうしたのキルア」
スカート短けぇんだよ！とキルアは思うが口には出さない。
言ってしまえばからかわれること間違いなしだからだ。
「..うーん。あ！シルバさんの部屋ついたよ。行っておいで。」
そうこう言っている間にシルバさんの部屋に着き、キルアは頬を膨らます。
「向こうのどんつき右の一番奥が俺の部屋だからそこにいろよな！あと！クローゼットの中のどれでもいいから好きな服着とけ！その服は着るな！」
「はいはい、行ってらっしゃい。」
「うん。」と言って部屋に入っていくキルア。
なんか、弟を送り出す感じ？ちょっと心配。
私はキルアの言われた通りどんつきを右に曲がり、一番奥の部屋に入った。
キルアの匂い。
この家で一番落ち着く。
その落ち着きも一瞬だった。
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月1日 14時
