狩られる者。② (ページ21)

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第三章第十一話ページ21

いや、まぁね、予想通りと言ったら予想通り。

ゴンは全治四か月もの怪我を負った。
キルアはツンツンツンとゴンの眉間をつつく。

「はーい、ゴン。動かないでね。」

私はゴンにリトルリカバリーで顔に出来た傷等を治す。

「ありがとう！」

その時、コンコンと部屋をノックされ、キルアが出る。そこにはウイングさんが立っていた。

ツカツカと入ってくる。

「ウイングさん....あ、その....ごめんなさ」

パン！

部屋に響いた平手打ちの音。

「私に謝っても仕方ないでしょ！」

ウイングさんはゴンを叱った。

「ウイングさん。本当にごめんなさい。」

「いーえ、許しません。」

ウイングさんはキルアに全治何ヵ月かを聞くと、キルアは二か月と嘘をついた。まぁゴンなら治りそうだけど。

そしてゴンはウイングさんに二ヶ月間の修行禁止、念に調べることも禁止となった。
約束の証しとして小指に念の糸を巻く。

ゴンが念をしたら千切れる仕組みかな？

そしてウイングさんはキルアをつれて外に出た。

うん、もしかして私よりもキルアの方が頭がまわると思っているね？ウイングさん。
それか私を十代に見てるぞ。

けど、私はゴンに言いたいことがあったからチャンスだと感じ、ゴンに話しかける

「....ゴン、私だって怒ってるんだよ？あんなの死んでもおかしくなかった。」

「....ごめん。」

「けど、ウイングさんとキルアが叱ってくれたから私は存分に言ってやる！！」

ゴンを痛みがないように抱き締め、「絶がめっちゃ上手かった！！すごい！！」と頭を撫でまくる。

「絶であんなに避けれるなんて...」

ゴンはありがとと言って頭を私に預ける。

「ねぇ、ゴン。念の修行は駄目だけどさ、燃ならいいんじゃない？」

ニシシと笑うと「あー！そっか！」とすぐに点をしだした。すごい集中力。
予想通り小指の糸は切れていない。

その時、キルアが帰ってくる。
キルアは「もうしてんかよ」と床に座った。

「ウイングさんに何か言われた？」

「毎日点を行うように言われた。あと俺、ゴンが約束守れたら一緒に修行やるから....Aはどうする？」

「じゃ、私もそうする。」

そして私達は三人で点をした。