狩られる者。② (ページ11)

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第三章第一話ページ11

地上二百五十一階
高さ九百九十一メートル
世界第四位の高さを誇る建物

それが天空闘技場である。

この飛行船を出ればゼロからの出発。

「行こう！」

「「うん！」」

私達は外に出るとずらーと長蛇の列が並んでいた。
皆参加者なのだろう。

やっと受付まで来ると、必要事項を書く。

「格闘技経験十年って書いとけ。早めに上の階に行きたいからな。」

「ふふ。それなら二人とも二歳から格闘技か....。」

「うるせえババア」

そのあとキルアにデコピンしようとするがゴンに止められる。
必要事項を書くと、中へどうぞと案内された。

そこには大きなフィールドに十六個の小さなステージがあった。そこで戦っている。
巻き起こる歓声に私とゴンは「うわぁ！」と声をあげた。

「懐かしいな～。ちっとも変わってねーや。」

「キルア来たことあるの？」

「ああ、六歳の頃かな。無一文で親父に放りこまれた。二百階まで行って帰ってこいってね。そのときは二年かかった。」

六歳で二年....。いや、すごくね？
私が六歳のころとか村駆け回って遊んでたよ。

「ヒソカクラスの奴と戦うならそれ以上の階の相手と戦わなきゃダメだ。急ぐぜ。」

「うん。」

会話をしていると最初にゴンの番号が呼ばれた。
相手は大きな男性。
ドスドスと足音がまず違った。

野次馬達がゴンに遊びじゃねーんだぜなどと大声で叫ぶ。

「アイツら絞めてこようか？」

「やめろやめろ。過保護すぎだろ。」

ゴンはキルアの言われた通り、開始の合図と同時に殴りかかってきた相手を押した。
すると相手は壁に激突。

「さすがゴン！ナイス～！！」

「親バカか...。」

すると次はキルアの番号が呼ばれ、手刀で難なく勝利。

そのキルアが終わると私の番号が呼ばれた。

ステージに立つと私にも野次馬が....
うるさいなぁ

「お嬢さん、君みたいな子がこんなところに来ちゃいけないよ。」

対戦相手も半笑いで私を見下す。

「とっとと絞めて、首でも貰おうかな？売ればいい値段するだろぉよぉ？」

ほお、

「久し振りに言われました。もっとそう言ってくる人いると思ったんですが、珍しいとちやほやされてばっかりだったので。」

そして審判は開始の合図を出す。

すぐに飛びかかってきた対戦者。
私はすぐに避けて腹パン。
するとすぐにうずくまる対戦相手。もう戦えないだろう。
審判はそう判断して私に紙を渡した。

「五十階へ。」と言われすぐにゴンとキルアのもとへと行った。