狩られる者。② (ページ9)

今日:4 hit、昨日:16 hit、合計:99,375 hit

第二章第十七話ページ9

ゾルディック家を出て時計を見てみると夜の八時だった。

「タクシー呼んで街まで行ったら....ホテルで寝よう。」

皆私の意見に賛成だった。

中型のタクシーを電話で呼ぶと、すぐに来てくれた。

「で、何でまた俺が前なんだよ！！」

「レオリオが一番大きいからって言っただろ。」

また助手席にはレオリオが座っている。

前の右からレオリオ、運転手
後ろはクラピカ、私、キルア、ゴンだ。

「レオリオドンマイ！」

「Aおねーちゃーーん！！」

「だからレオリオじゃないってー！」

そう言って笑う。

「はは、オッサン残念だな！」

今はキルアもいる。

私達はタクシーに揺られながら他愛のない話をした。

そしてホテルの前につき、お金を払うとすぐに部屋を借りる。

夜だったため、一部屋しか借りれなかったが、体を休めるだけだったので了承する。

「お風呂はレディーファーストね！」

と部屋につくと私はすぐにお風呂に入った。
レオリオとキルアからのブーイングを無視して。

けど、もう我慢出来なかったんだ＿＿＿

★

朝、私達は出発した。

「お前本当に頑固だな～！」

「え？何さいきなり。」

キルアはゴンにハンターライセンスを使って外国滞在すればよかったじゃんと言う。
そう言えば昨日全部話したときに驚いてたもんな～。外国滞在じゃねーの！？って。

「う～だって決めたんだもん。やること全部やってから使うって。」

「なんだよやることって。」

「このプレートをヒソカに顔面パンチのおまけつきで叩き返す！」

そうしなきゃハンターライセンスを使わないらしい。

「ふーん、で、ヒソカの居場所は？」

わからないんだね、ゴン。
私達四人はやっぱりなと顔を見合わせた。

「私が知ってるよ。ゴン。」

最終試験のヒソカとの戦いの時に、蜘蛛について言われたらしい。

「講習のあと、ヒソカに問いただしたら、九月一日ヨークシンシティで待ってると言われた。」

半年以上もあるな、今からだと。
しかもその日はオークションがある。

「ヤツらが来るのか？」

「かもな。少なくとも関わりの深い連中はごまんと来るだろう。」

クラピカはお金が必要なため、雇い主を探すらしい。
レオリオも故郷に帰り、勉強。

お別れか....。

「う、寂しい。」

「ばか、会えんだろ。」

「うん....！」

「九月一日、ヨークシンシティで！」

私達三人はクラピカとレオリオに手をふり、別れた。