狩られる者。② (ページ14)

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第三章第四話ページ14

私達はウイングさんの宿を出る。

「ウソぉ！？」

「ああ。」

ついさっき、私達はウイングさんに念....いや、燃を教わった。
キルアは嘘だと気付いている。

私も最初はネテロさんにその燃を教わった。
念は危険だから、方便をとくためにと。

「意思の強さでどうこうできるレベルじゃない。絶対他に秘密がある！」

「....うん。」

私は本当のことを話せないまま時は流れ、ついに二百階に到着した。

「どんなとこかな？二百階は」

エレベーターの中で二百階クラスの想像をする。
キルアも二百階は初めてだ。

エレベーターが二百階につくと何やらオーラを感じた。このオーラ....殺気が混じってる！

「二人とも、やっぱり二百階はやめよう。」

「は？何言ってんだよ！？」

ここまで来たんだぞとキルアは前に進む。

「行くぜ。行ってやる！」

「駄目だって！お願いだから！」

二人とも進もうとするが、やはり足を止めた。
そして角からピョコッと現れたのは受付の女の人だった。

あの人じゃない。違うんだ！あのオーラ！！

するともう一人、角から姿を現したのは、

「♣」

「ヒソカ！」

なんでここに！？と聞くとここで私たちを待っていたんだとか....
ストーカーか！

「ここの先輩として君達に忠告しよう♥このフロアに足を踏み入れるのはまだ早い♠」

ひゅっと手を払うと、私達に向けてオーラを放つ。
私はすぐに二人の前に立ち、「出直そう！ね？」とここから立ち去るように言った。

「そうそう、Aの言うと通り♣とにかく今は早い♦」

「ざけんな！折角ここまで来たのに」

するとヒソカはもっと殺気を込めた。
駄目だ、二人がオーラで死んでしまう！
するとそこに出てきたのはウイングさんだった。
ウイングさんは本当のネンを教えてくれるようだ。

「うーん♠けど君はもういいだろ？」

ヒソカが私に何かをとばした。けど何も見えない....まさか！
私は素早く凝をすると私の背中にピンクの粘着物がついていて、それがヒソカの手と繋がっていた。

「うわっ！！」

ヒソカがその手をくいっと曲げると私はヒソカの方へと引かれた。