狩られる者。 (ページ9)

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第一章第七話ページ9

「せいぜい友達の悲鳴が聞こえないように祈るんだな。」

フラグだったのか、

後ろからレオリオの悲鳴が聞こえた。
ゴンは、ただレオリオの悲鳴の方へと走っていった。

私も行く方がいいか？と思ったが、キルアに腕をグッと掴まれる。

「お前も行くのかよ。」

少し拗ねた、そんな感じのキルア。

「行かないよ！..行ったらキルアが一人になるから。」

前を向きなおし、走る。
キルアも「そうかよ」と安心したのか私の腕を離し、隣で走る。

私はクスッと笑みをこぼしながら、その姿を横目に二次試験会場へと向かった。

★

「皆さんお疲れ様です。無事湿原を抜けました。ここビスカ森林公園が二次試験会場となります。それでは私はこれで。健闘を祈ります。」

サトツさんはそう言うと、森林の中へと入っていった。

数分たったあと、ヒソカがレオリオを担いで来た。

え、レオリオはゴンと居たんじゃ..それにクラピカもいない。

ぞっとした。ゴンとクラピカ..もしかして、ヒソカに..
私は「ヒソカ..さん！！」とすぐにヒソカのもとへと行った。

ヒソカは私に気づくとさっきの笑みで私を見る。

「あの..その人、こちらに渡して貰えますか？」

ヒソカは「うーん」と考えると「いいよ♡」とすんなりレオリオを私に渡した。

「それでは。」

私はすぐにヒソカから離れ、レオリオを木の下に座らせる。

右頬は殴られたのか腫れている。

これくらいなら..と私はレオリオの右頬に手を当てた。

リトルリカバリー！！

するとスーッと消えていく腫れ。ほっと一安心だ。

「へぇ、そんなことも出来るのか♣」

この声を聞くまでは。