狩られる者。 (ページ25)

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第一章第二十三話ページ25

私はすぐにゴンに駆け寄る。
折れた腕は治せないけど..

リトルリカバリー..

顔に出来た殴り痕を治し、手刀での気持ち悪さなどを少し和らげることが出来た。

その後ゴンは担架で運ばれていった。

「第二試合！AVSポックル！両者前へ！」

あ、そうだ、次私だ。

前に出るとポックルさんはもう弓を持っていつでも攻撃が出来る体勢だ。

私も銃を一本、手に取る。

「..始め！」と同時にポックルさんは弓を私に目掛けてとばした。
避けて銃を構えるがポックルさんの弓での攻撃は一向に止まない。

銃は脅し程度に使いたいんだよな..念弾だから。
どのようにして参ったと言わせよう..

考えていると、ポックルさんの手が止まった。矢がもうないのか。

今だ！と思いポックルさんにとびかかり、押さえつけ、銃口を腕に当てた。

「十数える間に参ったと言ってください。ゼロの瞬間に腕に撃ちます。じゅう..きゅう」

すると右足に痛みを感じた。見るとポックルさんが私の足に矢の先端を突き刺しているからだ。

隠していたのか..上手いな。けど

「はち..なな..」

私が平然と秒を数えていることに驚くポックルさん。何かを塗ってたのか？あの矢に。

「ろく..ご..よん」

「さん..に..いち」

ゼロと言おうとしたとき、無理だと判断したのか「ま、参った！」とポックルさんが口を開けた。

「よかったです。参ったと言ってくれて..」

立ち上がろうとすると、ふらふらっと足がおぼつかなくなる。

すぐにレオリオが駆け寄ってきてくれてなんとか倒れずにすんだ。

「痺れ薬を塗ったんだ、さっきの矢に。普通ならすぐ効くはずなんだけど、こんなに効き目が遅いとは..しかも結構軽症だし..。」

普通ならすぐに倒れ混みむらしい。

「丈夫なんでね。」

クラピカも来てくれて、二人に支えられながら端に座らせてもらった。

「けど、ちょっと疲れたから..寝るね。おやすみ..。」

私の瞼はだんだん重くなっていき、気付いたらキルアとギタラクルさんの対戦になっていた。

ぼーっとする頭で、考えた。
キルア、勝つだろうな。と。

しかし、ここから私の予想が綺麗に覆されるのだった。