狩られる者。 (ページ12)

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第一章第十話ページ12

ネテロ会長はメンチさんの前に立ち、なにやら審議のようである。

そして新たに決まったことは..

「え、嘘でしょ。」

この谷にあるクモワシの卵でゆで卵を作るというデンジャラスなハントだ。

え、落ちたら川？ノンストップで海？？

けど、

「こっちの方が、断然燃える！」

私達はすぐさま谷に飛び込んだ。

第二次試験後半、メンチの料理合格者四十三名

★

「残った四十三名の諸君にあらためて挨拶しとこうかの。わしが今回のハンター試験審査委員会代表責任者、ネテロである。」

本来なら最終試験に登場予定だったらしい。

「次の目的地へは明日の朝八時到着の予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使い下さい。」

ビーンズさんの言葉にゴンとキルアは飛行船を探検しに行った。まったく元気なこと..。

「A、俺達は寝るけど..お前どうする？」

「私は食事してお風呂入ったら寝よっかな。」

「じゃあ私達は先に行ってるぞ。」

クラピカとレオリオと別れ、食堂へと向かう。
四十三名しか通過しなかったからその中で食事をする人も限られてくる。

意外に少ないもんだ。私はサンドイッチを頼み、おぼんにのせると空いてる席を見つけ、座る。

ゆっくり食事が出来る。そう思ったのもつかの間

「あの、空いてる席他にあると思うんですけど。」

「いいじゃないか♡」

語尾でわかる通り、ヒソカだ。しかも私の目の前でトランプタワーをしている。

いや、食事せんのかい！

構ってる時間も惜しいため、無言でサンドイッチを頬張った。

「君、帽子取らないの？」

食べる手が止まる。

「はい、落ち着くので。」

「嘘だね♠取った方が空気に触れていいんじゃない？その右の角が♡」

ガタン

私は思わず立ち上がった。周りの視線なんか気にせず、ただ、目の前にいるヒソカを睨む。

「まぁまぁ、落ち着いて♣誰にも言っちゃいないから◆」

ゆっくりと、椅子に座る。周りも「なんだったんだ？」と不思議そうだが私たちから視線を外した。

私からしたら目の前にいるヒソカが不思議で仕方がない。なぜ私の秘密を知っている？これを知っているのはクラピカ..

そうかあの時、クラピカに角を見せたとき、ヒソカに見られていたのか。

思わず下唇を噛んだ。