狩られる者。 (ページ15)

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第一章第十三話ページ15

目が覚めるともう朝だった。

右にはクラピカ。左にはキルアとレオリオ。
近くの時計を見ると七時四十五分だった。

そう言えば八時頃につくって言ってたよなーと思いながら「三人ともー起きてー」と肩を揺らす。

一番最初に起きたのはクラピカだった。

「おはよークラピカ。」

「ん、ああ、おはよう。」

まだ寝たりないのか目元をごしごししている。
その次に起きたのはレオリオ。

起きた瞬間「なんでキルアがAの隣に割りこんでんだよ！」と怒っていたので事情を説明してなんとか納得してもらった。

キルアはその説明後に起きた。

「んあ？あー、おはよー。」

「おはよう。私、顔洗って歯磨きしてくるねー」

くっと伸びをしながら洗面所へと歩き出す。

なんとまぁ気持ちのいい朝だろうか。
こんなにも寝起きがいいのは久し振りだ。

第三次試験も頑張ろう。

誰もいないのを確認すると帽子を外し、バシャッと顔に水をかけ、鏡の自分を見る。
鏡には私しか写っていないはずなのに後ろにはピエロが..

「うわぁ！！！！ピエロ！！！」

「うーん、あってるんだけど..♠もうちょっと女の子らしい悲鳴が聞きたかったな♡」

「..おはようございます。ヒソカさん。」

顔を拭くとすぐに帽子を被り、歯ブラシに歯みがき粉をつける。シャカシャカと音を鳴らしながら歯を磨くのだが..

「あんまり、みないでくだふぁい。」

「いやー♡ほんと、綺麗な顔してるなーと思ってさ♡」

ペッと口から出し、うがいをするとさっきまで喋りずらかったのが嘘のように言葉がペラペラと出てくる

「女性専用の洗面所にいるなんて変態なんですか？気持ちが悪いです。あと、朝から語尾が鬱陶しいです。その語尾なおしたらどうですか？」

「うーん、君、手厳しいね♣」

「今のところ、ヒソカさんだけですよ。」

「それに敬語ときたものだ◆距離を感じちゃうなぁ～♣もしかして、僕..尊敬されてる？」

私は距離を取りたいからそうやって嫌味いっぱい言ってるし、敬語になってんだよ！！！
尊敬なんてしてないわ！！！

言ってやりたい気持ちをおさえ、「それでは失礼します。」と洗面所から出ていった。
全く、さっきまでの爽やかな朝を返してくれ。

「A！」

さっきのソファのところに戻ると三人とも居た。それにさっきまでいなかったゴンもいる。
あーーー

「安心する..。」

「ん？何か言ったか？」

「ううん、こっちのことだから！」

ただいまの時刻、八時。