返事 ページ42
弱まっている勝己の手を振り払えるほど性悪ではない。
けど、
言わなきゃいけないんだ。
返事を
『勝己は告白してくれてたのに、私は気づかないで…勝己にひどいことしてたよね…私もごめん。』
ずっと甘えていた。幼稚園から今までずっと。
だから、
『今からちゃんと…返事する。』
勝己は黙ったまま私を赤い瞳にうつす。
『前にも言ったけど、私は上鳴が好き。勝己も好きだけど…違う好きで…だから』
『っ…ごめんなさい。勝己とは、付き合えない。』
やっと言えたやっと…
やっと返事が出来た。
「わかった。」
勝己の手が私の腕から離れる
と思った瞬間、手を掴まれた。
「けど、まだ諦めてねぇから。」
そう言って勝己は手を離した。
ん？
「…もう廊下に人いねぇから今のうちに部屋戻れ。」
『いや、待って。…え？』
「あ？さっき言った通りだ。まだ諦めてねぇ。好きっつーことだ。だから、次この部屋に来るときは…そのことわかったうえで来いよ？」
ニヤリと笑う勝己
『…了解。』
そして私は勝己の部屋から出た。
★
一階に行くと誰もいなくて、女子用のエレベーターが五階にあるから多分まだお部屋披露大会が終わってないのだろう。
私はスマートフォンをポケットから取り出し、ある人にメールをうつと、寮の外に出た。
★
(？目線)
女子の部屋披露が終わり、エレベーターに乗っているとき、俺のスマホの着信音が鳴った。
スマホを見るとメールが届いている。
《前に話あるって言ってくれたよね。私も話があります。お部屋披露大会が終わったら、寮裏に来てほしいです。》
「ごめん、俺、部屋王の投票辞退するわ。」
エレベーターが一階についたと同時に外へ走り出した。
靴のかかとを踏みながら裏手にまわると角の生えた女の子が一人。
「鬼沢…。」
鬼沢はこちらを向くと『披露大会終わったの？』と言った。
「抜けてきた。」
『え！？いいのに。』
「いや、俺も言いたいことあるし…。」
『私も…上鳴に言いたいことある。』
すこし暑い夜風が俺たちの髪をなびかせた。
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マルこう - うわああああ！！本当にいい作品でした！ありがとうございます！！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: d0881c87cf (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» こちらこそイラストありがとうございました！！今、テンション上がってて最高です！本当にありがとうございます！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 焼き肉さん» ありがとうございます！自分が書いたイラストが載っててちょっと慣れないですけど、嬉しいです！笑 (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - あんさん» すみません！メッセージにお返事を書かせていただきました！ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 9fb1550a34 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - 初コメ失礼します！夢主さんのイラストを書かせてもらったのですが、Twitterなどでお渡しってできますか…？ (2019年8月17日 21時) (レス) id: 36619689e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2018年2月25日 12時
