控え室 ページ6
『やっぱり…出久と勝己は凄いな…』
先程まで、勝己vsお茶子ちゃん、出久vs轟のバトルがおこなわれていた。
勝己の恵まれたセンスと応用力には圧倒されるし、出久の力強い一言と、ボロボロになった指が、心を締め付けた。
生徒席に座っていた私は、寒くもないのに鳥肌がたった。
それに伴い、モヤモヤとした黒い渦が、心臓に巻き付く。
多分これは、“不安”だ。
１位になれるかどうか不安で仕方がない。
「鬼沢くん！次は僕たちだ！しかしステージはこの有り様……緑谷君の様子を見に行かないかい？」
手をロボットみたいに上下に振りながら私に問いかける飯田。
「あ！私も行く！デク君心配やし！」
「私も行くわ。ケロっ」
「おいらもー！」
飯田の話を聞いていたお茶子ちゃん、梅雨ちゃん、峰田の三人は、飯田の案にのった。
『…ごめん。私、控え室行きたいからいいや。出久に「お大事に」って言っといて。』
心配してないわけではない。大切な幼なじみだし。
けど、リカバリーガールにあんなこと言われて顔見せ出来ない。
私は席から立ち上がり、生徒席から離れた。
★
ステージが元通りになるまでの間、控え室で静かに次の対戦を待つ。
次の対戦相手は飯田。
きっとスピード勝負になるだろう。
ぐっと目をつぶり、深呼吸する。
そしてゆっくり目を開ける。
「…やっほー」
『…馬鹿なの？』
ゆっくり目を開けると視界に映る金髪。
上鳴だ。
ほんと、何処にでもわいてくな…上鳴。逆に凄いわ。
上鳴は「邪魔してごめんな〜」と言いながら机を挟んで私の前に座る。
邪魔だと思っているのなら、出ていってほしいものだ。
上鳴が座ったあと、少し沈黙し、無理に笑った上鳴が口を開けた。
「次、飯田とだな！頑張れよ！」
『…うん。』
また沈黙が流れる。
上鳴の顔には汗がだらだらと垂れている。
『上鳴、汗ヤバいよ…？』
塩分なくなりそう…なんて思った私は、自分の体操服の袖口を引っ張り、上鳴のこめかみから流れる汗を拭き取る。
「こここ、これは、あれだ！鼻水だ！」
『うわ、きったねー』
「嘘だし！汚くねーし！」
『ふふ、あははっ』
思わず笑みがこぼれる。
やっぱりこの人といると魔法のように安心して、矛盾するけど、同時にドキドキする。
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きよか( ・∇・) - はいっ( ≧∀≦ ) 楽しみに待ってます(￣∇￣*)ゞ 頑張ってください(。・ω・。)ゞ (2018年2月23日 12時) (
レス) id: d6ba4473bb (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - きよか( ・∇・)さん» コメントありがとうございます！上鳴君良いですよね！私も大好きです！！皆さんが楽しんでいただけるように続編も頑張ろうと思います！気長に待っていただけると嬉しいです (2018年2月22日 21時) (レス) id: f336420dfa (このIDを非表示/違反報告)
きよか( ・∇・) - 少し前からヒロアカにハマったのですが、その時から上鳴が大好きになりまして、他の上鳴の小説を読んだのですが、この小説が一番面白かったです( ´∀｀)続きも頑張ってください。楽しみに待ってます(о´∀`о) (2018年2月22日 21時) (レス) id: d6ba4473bb (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - しゅん(´・ω・｀)さん» お返事が遅くなって本当にすみませんでしたぁぁぁあ！見逃していたあの頃の自分を殴りたいです。しかもすごく心に響くお言葉ばかりでほんと…もう……嬉しいです！！これからも頑張ります！そして、こんな作者ですがこれからもこの小説をよろしくお願いします！ (2018年2月12日 0時) (レス) id: f336420dfa (このIDを非表示/違反報告)
しゅん(´・ω・｀)(プロフ) - 初コメ失礼します!!私、上鳴君が好きなんですよ!!まだ人気がないのか、小説もグッズもあまり無くて…そんな時にこの物語と出会いました!!!!楽しく読ませてもらっております!!!!これからも頑張ってください!! (2017年10月15日 23時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2017年7月8日 0時
