あっという間 ページ2
あっという間だ
数時間という時間はいつもは長く感じるのに、肝心なときに限って短く感じる。
プレゼント・マイクの“勝負が始まる”というアナウンスとともに観客の歓声が先程とは比べ物にならないほどに大きくなった。
「頼れるのは己のみ！ヒーローでなくともそんな場面ばっかりだ！わかるよな！
心・技・体に知恵知識！総動員して駆け上がれ！」
ステージの両端にある出入口から出てきたのは、ふさふさとした髪の毛が特徴の幼なじみ。
その対戦相手はこちらもふさっとした髪の毛の心操という人だ。
私の試合は３回戦。出久の試合が終われば控え室に行かないといけない。
出久が戦うのか…と緊張が反面であり、もうすぐ自分もステージに立つというこれまた緊張が反面。
「そんじゃ早速始めようか！」
「レディィィィィイスタート！」
プレゼント・マイクのスタート合図がかかる
それと同時に出久が固まった。
ポカンと口が開いたまま立っている出久
「緑谷完全停止！？アホ面でビクともしねぇ！心操の個性か！？」
「全然目立ってなかったけど彼、ひょっとしてやべぇ奴なのか！！！」
アホ面って…
隣にいたら絶対殴ってた
けど、やべぇ奴ってのは同感だ。
多分心操って人も私と同じ
ヴィランみたいな個性で、ヒーローに憧れてしまったんだ。
「振り向いてそのまま場外まで歩いていけ」
心操の言葉通り、振り向いて場外に行こうとする。
一歩一歩、迫っていく白い線
場外とステージの境界線だ
あと一歩で場外
そんなとき、出久から風が巻き起こった。
多分、一部だけ動けるようになったのだろう。
「緑谷！とどまったぁぁ！？」
そしてここから殴りあいになる。
やはり普通科とヒーロー科の運動量の差が出てしまうのか、出久は前の戦闘訓練みたいに心操を場外へ投げた。
「２回戦進出！緑谷出久！」
わぁぁあ！と歓声がおこる
その歓声に紛れ、席から立ち上がり控え室に向かう。
出久、おめでとう。
声には出さなかったけど、心のなかでそう呟いた。
私が控え室についたときにはもう、轟と瀬呂の決着がつき、瀬呂がドンマイコールされていた。
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きよか( ・∇・) - はいっ( ≧∀≦ ) 楽しみに待ってます(￣∇￣*)ゞ 頑張ってください(。・ω・。)ゞ (2018年2月23日 12時) (
レス) id: d6ba4473bb (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - きよか( ・∇・)さん» コメントありがとうございます！上鳴君良いですよね！私も大好きです！！皆さんが楽しんでいただけるように続編も頑張ろうと思います！気長に待っていただけると嬉しいです (2018年2月22日 21時) (レス) id: f336420dfa (このIDを非表示/違反報告)
きよか( ・∇・) - 少し前からヒロアカにハマったのですが、その時から上鳴が大好きになりまして、他の上鳴の小説を読んだのですが、この小説が一番面白かったです( ´∀｀)続きも頑張ってください。楽しみに待ってます(о´∀`о) (2018年2月22日 21時) (レス) id: d6ba4473bb (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - しゅん(´・ω・｀)さん» お返事が遅くなって本当にすみませんでしたぁぁぁあ！見逃していたあの頃の自分を殴りたいです。しかもすごく心に響くお言葉ばかりでほんと…もう……嬉しいです！！これからも頑張ります！そして、こんな作者ですがこれからもこの小説をよろしくお願いします！ (2018年2月12日 0時) (レス) id: f336420dfa (このIDを非表示/違反報告)
しゅん(´・ω・｀)(プロフ) - 初コメ失礼します!!私、上鳴君が好きなんですよ!!まだ人気がないのか、小説もグッズもあまり無くて…そんな時にこの物語と出会いました!!!!楽しく読ませてもらっております!!!!これからも頑張ってください!! (2017年10月15日 23時) (レス) id: 9562ea191d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2017年7月8日 0時
