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地下のモニタールームに行く途中の階段
他の人たちは先にモニタールームに行ってしまった
きっと、「本物のヴィランみたい」とか思っているに違いない
もう、慣れっこだから…いい。
そう思って下を向き、階段をゆっくり下りる
その時、1つの影が私を覆い被せた
「…なにやってんだよ
足の皮はぎとるとか…どれだけ心配したと思ってんだよ…
これじゃ、さっき緑谷がやってたことと一緒じゃねーか
バカ」
フワッと抱き締められ、その人の匂いが私の周りを漂う
「緑谷とか…爆豪のことで動揺してんのはわかるけど…そういうの…やめろよな…」
ああ、なんでこの人はいつもいつも…
こんな優しい言葉をかけるの？
『私…上鳴がわからない』
「えぇ！」
『取り扱い説明書が欲しい…』
「俺は物かよ！」
目尻に溜まっていたものを拭く
ほんと、この人の隣はうるさいし、面倒くさいけど…
ひどく安心する…
「皆、鬼沢のこと心配してんだからな！“もう大丈夫！”って報告してやれ！」
『…う…ん…っうん。』
上鳴は私の手を握ると、私のペースにあわせて階段を下りてくれた
今度は、手を離さないように
★
「大丈夫ですか！？Aさん！」
「心配したんやで〜！」
「けど、男らしかったぜ！」
「切島ちゃん。Aちゃんは女の子よ」
わらわらと私の周りに集まってくるクラスの皆
ヴィランみたいだ…なんてそんなこと一言も言っているようには見えなかった
『もう大丈夫…心配してくれてありがと』
そう言って精一杯笑う
「ずっと思ってたんだけど…上鳴とA…いつまで手、繋いでんの？」
響香ちゃんのその指摘があるまでずっと繋いでいた手
恥ずかしくなり離そうとする
「いや〜俺ら付き合って…」
『ないから』
「即答！」
こう言うとき離してくれればいいのになかなか離さない
『離さなかったら上鳴に10円ハゲ作るから』
「ごめんなさい」
スッと手を離し、手を胸の高さまで上げ、降参のポーズをとる
なんか…さっきまでのイライラもやもやが恥ずかしく思えてきた
誰にだって壁はある
それに気づくのがたまたま今日だっただけ
下を向いている勝己をちらりと見る
私がイライラしててどうするんだ
あの二人を助ける…
力になりたい
私は強く拳を握った
☆
「(あれれ？講評の時間なんだけどな〜…もしかして私、空気！？)」
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焼き肉(プロフ) - きな粉もちさん» コメントありがとうございます！そして、ミスの指摘もありがとうございますw自分でも笑ってしまいましたwこんな作者ですが、これからも小説をよろしくおねがいします！ (2017年7月10日 7時) (
レス) id: 4283b4499b (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 素晴らしく好きです() 壁の次、15ページオールマイトが...オール、ナイトにwwなってますwww面白いですこの小説！ (2017年7月10日 1時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - ユキナさん» コメントありがとうございます！続編は7月6日か7日を予定しています！皆さんに「いいね」と言っていただけるような作品にしようと思うので、これからもよろしくお願いします！ (2017年7月2日 20時) (レス) id: 4283b4499b (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 続編頑張ってくださいq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2017年7月2日 18時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
焼き肉(プロフ) - 黒アゲハさん» コメントありがとうございます！話の展開とか大丈夫かなと不安だったのですが、そう言っていただけて嬉しいです！これからも頑張ります！ (2017年6月13日 22時) (レス) id: 4283b4499b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2017年5月5日 18時
