146 仲直り ページ14
月島「てか、なんでAまで泣いてんのさ……」
そういって、空いている方の手で私の目に浮かぶ
涙をそっとすくう蛍―――
A「なにさ……っ
蛍だって泣いてるくせに――――」
そう言ってから、私たちはつないだ手に一層力こめ
目を合わせて、小さく笑った
月島「というか……Aは僕のこと……
許してくれるの……？」
A「許すって言う前に、蛍は悪くないよ……？」
月島「いや、僕悪いし……」
A「そっか……
そう言うなら……私は蛍のこと、許すよ？
というか、私は……？」
月島「もちろん、僕も許すに決まってるじゃん――――っ」
そう言って、蛍はつないだ手を自分の方に引き寄せて
私を抱きしめた―――――
A「け、蛍……っ！？」
あぁ、蛍の匂いだ……
この蛍の匂いが、すっごく私を泣かせてくる――――
月島「A――――っ
でもやっぱりごめんね……僕、助けられなくて―――――っ」
A「ううん……蛍は助けてくれたよ……？」
月島「でも――――っ」
A「いいの……今、蛍と仲直りできて、一緒にいて
こうしてられるなら―――――」
あぁ……ホント、もうダメだ……
どんどん涙が溢れてくる―――――
私は蛍の胸に顔を押し付けて、繋いでいる手を離し、蛍の体に腕を回した
そうすると、蛍は私を抱き寄せるように、きつく抱きしめた
それから少し体を離し、しばし見つめ合った
お互いその顔には涙が浮かんでいて――――――
蛍はすぅっと息を吸うと、顔を近づけてきた―――――
だけど―――――
唇が触れるか触れないか、ぎりぎりのところで
蛍は止まった
それから少し私との距離をとった
A「け、蛍……？」
月島「あのさ……A……さっきあんなことされて……
やっぱ僕とでもこんなことしたら思い出しちゃうよね……」
そういって私から抱きしめる手を離そうとする蛍―――――
私はそんな彼の手を咄嗟に掴んだ
A「別に……私は蛍なら何されてもいい……
というか、キス……して……？」
すっごく恥ずかしい
それに泣いているのと恥ずかしさで顔もすごく熱い
月島「……なら―――――っ」
そう言って、蛍は私の肩をつかんだ
それから私は目をつむって蛍がキスしてくれるのを待った
数秒後、柔らかい感触と蛍の涙が口にあたった
少ししょっぱくて―――――
でも甘い味がした―――――――
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風歌→ふーが(プロフ) - お餅食べた後にオンレジジュース飲むと苦いさん» ありがとうございます！これからも頑張って更新していこうと思います！！ (2015年1月14日 17時) (
レス) id: 356e3e35bd (このIDを非表示/違反報告)
お餅食べた後にオンレジジュース飲むと苦い - ツッキーをここまでイケメンに書けるとは… ただ者じゃあないですね← すごい面白いです！更新頑張ってください！ (2015年1月14日 16時) (レス) id: f0bdafb7e4 (このIDを非表示/違反報告)
cotyledons(プロフ) - 風歌→ふーがさん» いえいえ (2014年8月17日 21時) (レス) id: b977aab92c (このIDを非表示/違反報告)
風歌→ふーが(プロフ) - cotyledonsさん» ほ、本当だ....！ ありがとうございます！！！ (2014年8月17日 20時) (レス) id: 2864ec9675 (このIDを非表示/違反報告)
cotyledons(プロフ) - 風歌→ふーがさん» そうなんですか〜ちなみに忠もパート2あたりで僕になってた気がします。何度もすみませんorz (2014年8月17日 19時) (レス) id: b977aab92c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠風歌→ふーが | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/hu-ga/
作成日時：2014年7月10日 20時
