【ハイキュー!!】メガネ男子×ヘッドフォン女子１【月島蛍】 (ページ10)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:870,841 hit

010　ウザい　(月島side) ページ10

月島「おい……大丈夫……？」

まぁ、曲がり角で走り出した僕も悪いし、

僕は髪が長すぎて、あまり表情の見えない彼女に声をかけた

でも、いくら返事を待っても、返ってこない――――

それどころか、茶色いスクールバッグをぎゅっと

抱えもむように持つ彼女は、

そのままこの場を立ち去ろうとした

つーか、僕が謝ってるのに無視とか……

すっごくウザい……

月島「おい……聞いてんの……？」

僕はコイツの肩をつかんで、無理やりこの場にとどめさせた

？？？「やっ……」

小さく聞こえる、コイツの声――――

でも、僕は構わず、相手が女子であろーが、

胸倉をつかもうとした

というか、さっき、生徒会のヤツらに散々言われた腹癒せを、

ここでしようと思ったからかもしれない……

僕は更にコイツに詰め寄った

だけど――――

胸倉をつかんで、逆手でワイシャツを引き寄せるけど……

逆手にしたとき、手の甲になにかつめたい感触があたった

月島「は……？

ヘッド……フォン……？」

僕が胸蔵をつかんだ彼女の首にはヘッドフォンがかけられていた

それに……僕が使っているSonyのヘッドフォンよりも高い、

Victorの最新型だし……

まぁ、そんなの形と、ヘッドフォンの音の出るところの反対側を見れば、

社名が書かれてるからすぐにわかるけど……

だけど、センスなっ……

僕みたいに緑色のハイテクな感じにしたらいいのに……

まさかの真っ黒……w

月島「へ～、君、結構いいヘッドフォンしてんじゃん

それに、僕よりもいいやつ」

僕のヘッドフォンだって安くない

1万円とちょっとはする

だけど、コイツのやつ……2万以上の代物じゃん

月島「てかさ、こんないいヘッドフォンでなに聞いてるわけ……？

マジうけるわ～」

そういって、僕はなんであんなことをしたんだろ……

気がつけば、コイツのヘッドフォンのコードを引っ張って、

その端子のつけられた機械を取り出した

？？？「あっ……やめっ……」

月島「それに……機種もいいじゃん……

Sonyの一番いい音質のやつ

てか、まぁこれは僕も一緒だけどさ――――」

そして、僕は高らかにWalkmanを上げて、

アルバムを開こうとした――――