【ハイキュー!!】メガネ男子×ヘッドフォン女子１【月島蛍】 (ページ40)

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村田「…しもし……？月島……？ ――――」

コイツの耳から離したケータイから漏れる音

って、今、つき…しまって言った……？

私、吉田だし……

もしかして、コイツの名字……？

まぁ、そんなのはどうでもいいや

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しばしの沈黙――――

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それがこの空間を治めていた

ピリっと空気がはりつめ、

お互いにらみ合う時間が――

まるで、時間が止まったみたい―――

でも、そうしている間にどんどん大きくなっていくノイズ

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村田「なぁっ！聞いてる？月島ぁ！おi―――っ(プツっ…」

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そして、月島と呼ばれているコイツは何もかも見透かしたような顔をして微笑し、電話を切った

A「つき……しま……」

私は小さく口でその言葉を転がすように言った

ちょっと改めて言ってみたかったから――

それに、よく思えば、私、昨日自分の名前は言っときながら、

コイツの名前を聞いていなかったもんね―――

月島「へぇ。今の会話、聞こえてた？」

A「聞こえてたもなにも、わざとスピーカーにして、電話をしていたのは誰ですか？」

私は身長差30cm以上を埋めるように鋭くにらんでやった

月島「そうだったねwww ……まーそれはいいやー

……君、僕がここにいていいって言ったから、

これから一応だけど、ホントマジでいちおー。よろしくー」

そう言って月島は私の額にでこピンをしてきた

A「ちょ……サイテーっ！！」

私は額を抑えながら言った

月島「あー、ごめんねーwww 僕、力加減ができなくてさー

てか、僕、もーめんどいし、ここで食べよーっと」

そう言って屋上の真ん中でお弁当を出して、

タコさんウィンナーを口に含む月島―――

A「って……何ここで食べてるのっ！？」

月島「え？だって、君が屋上にいていいって言ったじゃん」

そういって月島は更に一口白飯を食べた

A「そうだけど……っ私が嫌なのっ！もっと向こう行って？」

月島「やだ」

A「追い出すよ？」

月島「じゃ、みんなに言う」

A「～～っ(ｲﾗｲﾗ…

なら、私から半径5メートル内には入ってこないでね？分かった？」

私は腰に手を当てて言った

月島「……仕方ないなぁわかったよー」

なんて言ってもう私の話を聞きたくないのを表しているのか、

ヘッドフォンをして弁当と食べだした月島に

自分を重ねてしまった自分がいるのは―――――

誰にも秘密だ―――――