【ハイキュー!!】メガネ男子×ヘッドフォン女子１【月島蛍】 (ページ34)

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034　存在感　(月島side）ページ34

バレー部「おつかれしたーっ！」

はぁ……やっと部活終わったよ……

結構僕、朝苦手なんだよな……

僕はあくびをして、体育館の前の靴箱で、

学校の指定の上靴に履き替えた

山口「ツッキーっ！！！おはよっ！！！」

そういって、後ろから僕の背中をポンと押す山口

月島「なぁ、山口……それさっきも言ったよな……？」

山口「あぁ、ごめんって～」

月島「……」

はぁ……ったく山口ったらな～

山口「ってかさ、昨日、学校に残って、何してたの？」

あ……ヤベっ……

そう言えば言い訳考えるの忘れてた……

それに、あの時、もう既に制服だったから、

練習するために残ってたとか言えないし……

月島「……べつになんだっていいじゃん」

って、結局言葉を濁すことしかできない僕

でも、これが一番だ

変なことを言って、アイツ……吉田？のことで

また変な噂されちゃいけないｓ――――

って、なんで僕、アイツのこと考えてるんだ……？

別にアイツ自身、いじめられたっていいって言ってたし……

それに、なんか知らないけど、

昨日もちょっと寝付けなかったし……

訳わかんない……

山口「え～、怪し～っ！

ねっ！ホント、何してたのっ！？」

そういって、僕の横を笑顔で歩く山口

月島「だから、なんでもいいでしょって

言ってるじゃん」

山口「あ……ごめっ……」

違う違う……

だから、なんで僕はそんなにアイツに会ってたことを

隠したいわけ……？

月島「はぁ……」

山口「ツッキー……？

って、あ、ごめっ……

話しかけない方がよかｔｔ――――」

月島「なぁ山口

早く着替えて教室行くよ」

山口「え……あ、うんっ！」

そうして、僕たちは憂鬱ながら、

学校に向かって走り出した―――――

＊

山口「おっはよーっ！」

そういって、山口は教室のドアを爽快に開け、

教室全員に聞こえるような声で挨拶をした

僕はその後を影のように歩いていた

いきなり広がる、一つの小さき社会のような場所――――

それが教室というものだけど……

やっぱり僕はどうかしてしまったのか……

それとも、呪われたりしているのか……

僕はいともたやすく、

教室の隅にいるアイツを見つけることができていた――――――