【ハイキュー!!】メガネ男子×ヘッドフォン女子１【月島蛍】 (ページ25)

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怖すぎて私はその顔を見ることはできなかった

だた、口元まではなんとか見えたけど―――――

その表情と、彼のポーズから、

これから彼がしようとしていることを咄嗟に理解した

A「や……やめてくださいっ！」

そう言って、私が彼からそれを取り返そうと、

できる限りのジャンプをしても、

彼がその行動をやめる気色は見えなかった

それどころか、最終的に、

私のWalkmanの中のアルバムを彼は見て、

そして、嘲笑った

？？？「アニソン……？これ……？」

見ら……れた……

私がずっとかくしていた事実――――

例え、誰に貞子と呼ばれても、

明かしたことのない真実――――

私はそれを……初対面の――――さらには

こんな奴に知られた―――――

私の体に一気に羞恥が走り、

私は取り返そうとしていた体さえも動かなくなった

？？？「もしかして図星……？

てか、ここで僕もヘッドフォンあるから聴いてもいいけど……」

いや……聞きたくない……

？？？「まぁ、そんなことしたら、僕のヘッドフォンが、

更にお前のやつよりクオリティ下がるし、

カワイそーだしww」

はぁ……明日からは貞子×ヲタとか言われて

生活するのかな……

ホント……最悪……

A「やめて……ください……」

無理だってわかってる……

けど私は言わないと負けたような気がして、

言葉を発した

でも、彼には聞こえてないみたいで……

それに、私たちの周りにはギャラリーができてきていた

だんだんと集まる、私とおんなじ制服を着ている人たちが―――――

そして、私たちの方を指さしては、

手を立てて話している―――――

というか、いつもなら私に注意が向かないはずなのに――――

もしかして、この人……身長も大きいし

存在感があるわけ……？

いつもの私なら、廊下の端を歩いていれば

誰にだって声ひとつかけられないのに―――――

？？？「マジうけるわ～

てか、思ったけど、その髪なに？

なんかのアニメにでもでてくるわけ？

だっs―――――」

もうムリ……

人が集まりすぎた……

それに、おかしいな……

頬がムズムズするし、生暖かい液体を感じるよ……

A「ﾀﾋね……っ！」

私は抑えきれなくなった羞恥と怒りに満ちた感情を

相手にぶつけ、この場を去った―――――

だけど――――――

彼は私と同じく、メガネをかけて、

ヘッドフォンをしていたんだ――――