【ハイキュー!!】メガネ男子×ヘッドフォン女子１【月島蛍】 (ページ23)

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先生「……まぁ、仕方ないか……

吉田、次からは宿題、忘れんなよ？」

A「……はい…」

そう言うと、担任兼数学の先生は

点検した私のノートを返した

実は私、昨日までに提出をする、

数学の模試1回分の宿題を、一応はやったものの、

家に忘れてしまったのだ

それでなるべく早く提出しようとしたけど、

ホームルーム後の先生の周りには、クラスメートがたかっていて……

それに昼休み、わざわざ人気(ひとけ)の多い

職員室に行く気にもなれず――――

私は結局放課後に提出することにした

それで今に至るわけ―――――

A「し、失礼します……」

先生「ちょ、吉田待って

……吉田さ、なんか、悩みとかある？」

A「悩み……？」

私はたちどまって振り返り、前髪の隙間から見える先生を見た

先生「いや、お前さ、

あんまいい噂を聞かないから……

だから……その……心配なこととかあったら言えよ？」

A「別に……

私に悩みとか心配なこととか……ないですから」

そう言って私は踵を返し、職員室を出た

それから、廊下に置いてあった鞄に、

ノートをしまい、肩にかけてから、

壁によりかかった

時計を見れば16時21分……

いつもの帰宅よりも少し遅い……

というか、先生の説教が長すぎるからだ……

まぁ、ほとんどは聞き流してたけど

A「……さて……行くか……」

私はいっつも、学校にほとんどの人がいなくなってから、

帰宅をしていた

じゃないと、私の容姿をみて、

みんな貞子、貞子言うから……

まぁ、別にこれは私が小学校のときから続いていて、

いつしかそれがウィルスのように、

拡散していたんだけど……

別にそんなの、気にしなければなんでもない

それより、この放課後――――

一人だけの空間である、私の秘密の場所にいた方が、

ものすっごく気持ちいい……

それに、今日は少し人と話して体力もつかったし……

私は早くアノ屋上に行きたかった――――

お弁当をいれているサブバックから

折り畳み式のヘッドフォンを組み立て、

首にかける私

それから、誰にも気づかれないように廊下の端を

あるいているはず……だった――――

なのに―――――

……まぁ、下を向いて歩いていた私が悪いのはわかってる……

だけどさ……

・

・

ドンっ……

・

私に私の数倍はある何かがぶつかった

その反動で廊下に投げ出されるように倒れた――――