【ハイキュー!!】 メガネ男子×ヘッドフォン女子 １ 【月島蛍】

020　壁ドン　(月島side) ページ20

？？？「きゃっ……はな……して……」


そう言ってコイツは僕が壁に押し付けてない方の手で


僕が押し付けている腕をどかそうとする


月島「ふはっ……それ、抵抗でもしてるつもり？


本当にアンタおもしろすぎっ」


そういうとコイツは諦めたのか、抵抗していた腕をぶらんとおろした


それにうなだれるように更に顔をうつむかせた


月島「いやー、本当におもしろすぎっ……


だからさアンタ、貞子とか呼ばれんだよ？」


コイツは僕がこういうのを予測していなかったのか、


今までないくらいに肩をはねられた


もしかして、僕がコイツのことを貞子じゃなくて、


人間として認識されていることに驚いたのだろうか……？


月島「それにアンタ、話によれば烏野の七不思議に追加されてる存在だよ？


どんだけアンタから幽霊っていう空気がでているかwww」


？？？「……るさい……」


月島「なのに、そんな奴が僕よりもいいヘッドフォンして、


しかもなんか知らないけど機種も一緒で、アニソンとか聴いていてwww


それに、意外にもOne Directionとかも聴いていてさwww」


？？？「え……私のWalkman……見たの……？」


そううつむいたまま、肩を震わせ言葉を放つコイツ


月島「別にいいじゃん


アンタが忘れてったんだし」


？？？「私は……忘れてなんか……


ただ……お前に……」


月島「お前？ 僕のこと、そう言うんだ


そういう口きくと、ますますわら人形とか持たせたいわwww


だって、似合いそうだしwww」


？？？「………」


月島「それに、やっぱ幽霊にこんないいもんなんて


必要ないんじゃないの？w」


？？？「…………」


月島「うわー、やっぱ無視とかありえないわ


そんなことするから、いじめられてるんじゃん」


？？？「……んで……」


月島「今、なんでって言った？


んなの、アンタ見てれば分かるじゃん


てか、貞子よばわれされて、いじめられるとか、


ホント、似合うわ〜


サイコー


つーか、今度からマジで貞子って呼んであげるか？www」


？？？「っるさいうるさいうるさいっ！！！」


月島「は……？」


急にスカートをきゅっと握り、


声を張り上げたコイツ……


僕はさすがに動揺して壁に押し付けていた手を緩めた


と、同時に腕を振り払われる


そして――――


？？？「お前になんか……っ


関係ないでしょ……っ！？」


長い髪を振り払って顔をあげたコイツ――――


その目からは涙が溢れ出ていた――――

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