世界はそれを愛と呼ぶんだぜ【宮侑】

44話 ページ44

そして週末、試合の日



試合前に聖臣から連絡が来て関係者ブースに向かう






「あ！聖臣！ごめん、待った？」

佐「待ってねぇ」

「試合前なのにごめんね？どうしたの？」

佐「お前、、お前宮のこt「おー、Aやんか。臣くんも」

「侑」

侑「今日勝つから見とってな？」

「うん、頑張って」

佐「宮、邪魔すんな」

侑「邪魔てヒドイやんか〜。臣くん呼ばれとったから呼びに来たんやで？ほれ、はよ行き」

佐「・・・」

「聖臣も頑張ってね？応援してるから！」

侑「ほなまた後でな〜」





「侑は行かなくていいの？」

侑「アレ嘘や」

「はぁ？なんで？！聖臣行っちゃったじゃん！」

侑「ええねん。」

「よくないってば。絶対怒るよ」

侑「それよかA」

「なに？」

侑「今日の試合俺だけ見とってな？」

「いや無理でしょ。みんなでバレーするんだから」

侑「せやけど俺だけ見とってほしいねん。頼むわ」

「はぁ、よく分かんないけどまぁ頑張って」

侑「おん。あ！トロ買う(こう)てくれた？」

「一応ね。あんだけうるさく言われたら流石に買うっての」

侑「楽しみやんな〜。あ、ほなもう行かな。試合ん後も待っとってな？」

「はいはい、じゃ頑張って」









そして試合が始まり歓声を送る


侑だけを見るなんて無理だと思っていたがこれも惚れた弱みってやつだろうか


侑から目が離せない、

いつもなら聖臣ばかりに目が行くはずが侑ばかり見てしまう



セットが決まった時の嬉しそうな顔もサーブの時の真剣な顔も


全てから目が離せない


「〜〜〜っ」





侑の言う通りになるのは癪だが本当に侑だけを見ていたら試合が終わった





結果はジャッカルの勝利



これも言った通りになりちょっとムカついた









木「今日のツムツムすげー調子よかったな！」

翔「今日の侑さんヤバかったっす！俺も負けねぇえ！」



関係者ブースの入り口で待っていると木兎さんや翔陽くんが筆頭にみんなやってきた


木「あ！A！」

翔「Aさん！お久しぶりっす！」

「お久しぶりですね〜。今日はおめでとうございます！」

木「またツムツムとAんちでシュクショーカイやろうぜ！」

侑「今日はあかんで〜。また今度や」

木「えぇ！イイじゃん！！」

侑「今日だけはあかんねん。ごめんなぁぼっくん」

木「じゃーまた今度な！」




そう言って帰っていくみんな


侑「ほな俺らも帰ろか」

　

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