33話 ページ33
そのまま会社に帰りデスクに座る
やばい、何か落ち着いてきたら涙出そ
涙がこぼれ落ちる前にハンカチを持ちトイレへ逃げ込む
「〜〜っ、ふっ、〜〜〜っ」
自惚れていた
自分と一緒に住んでるんだから彼女なんていないなんて思って
侑も私との生活が楽しい、とか思ってくれてるんじゃないかって
「ふっ、っ〜〜〜っ」
「ひどい顔・・・」
帰りたいけど帰りたくない、
そんな矛盾した考えが浮かぶ
どっか泊まろうかな、
幸い近くにホテルは山ほどある
会社の福利厚生で安く泊まれるとこもあるしそこ行こう
そう思いバックを取りにオフィスに戻る
「お先失礼します」
「おー、おつかれー」
良かった、みんな締め切り前だからパソコンにかじりついてる
こんな顔見られたら嫌だし、
「A！」
あと一歩のところで自分の名前を呼ぶ声が聞こえる
「あか、あし」
赤「ちょ、何があったの、はぁはぁ」
「〜〜〜っあかあしぃぃ」
止まったはずの涙がまた溢れる
赤「ちょ、どうしたの、とりあえず追いかけてきちゃったんだけど、カバン取ってくるからちょっと待ってて。俺ももう出るから」
「〜〜っ」
ブンブンと首を縦に振り赤葦のことを待つ
赤「はぁはぁ、おま、たせ、はぁはぁ」
走って来てくれたんだろう、息が上がってる
赤「どうしよっか、それだとどこも行けないでしょ？ってか行きたくないでしょ。」
「ゔん、ズピッ」
赤「・・・うち来る？」
「ゔん、い"ぐ」
それから赤葦の家に着き上がらせてもらう
赤「はい、とりあえずタオル。あんま擦らないでね」
明日腫れるよ、とタオルを渡される
赤「で？何があったの」
「侑、、」
赤「宮？」
「侑に彼女いた・・・」
赤「そう、なんだ」
「〜〜〜〜っ、」
言葉にすると現実を突きつけられたようで更に涙が溢れてくる
赤葦は何も言わず隣に座っている
今はそれが凄くありがたかった
「ありがと、落ち着いた」
赤「そう、なら良かった」
「なんか決心ついた。あの家出るか迷ってたけど侑も楽しいって思ってくれてるんじゃないかって思ってたから。これでやっと諦められる」
赤「なら次の家見つかるまでうち住めば？気まずいでしょ」
「え？」
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道楽(プロフ) - さーやさん» さーやさん、すみません。訂正致しました。ご指摘ありがとうございます！失礼しました。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月5日 16時) (
レス) id: a75a20ac26 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - いつも楽しく拝見しています。小森君じゃなく、古森君ですよ。 (2020年7月5日 15時) (レス) id: 0df12cbb2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：道楽
| 作成日時：2020年7月1日 14時
