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〈はぁ、その話、何回きいてもオアシス、最高………〉
『私も、何回も思い出してる……』
文化祭まであと2週間。
クラス企画の準備も佳境に迫り、疲れが溜まってきたときは、この告白されたときの話をして、2人とも生き延びていた。
〈ねえ、最近の話はないの、最近の〉
『最近、……』
〈だって、付き合い始めて、もうすぐ1ヶ月？とかじゃない？他に何かきゅんする話ないの？〉
正直に言ってしまうと…
『無い、かな…』
〈なんで？え？普通そこ、ラブラブバカップルまっしぐら、とかになりそうなんだけど？〉
『最近忙しいみたい、ボディガード以外で会えてないの、』
〈そうなんか……〉
『でも、変わったこともあるよ、』
付き合い始めてから、確かに全然会えてはいない。
でも、車で送り迎えするときは必ず手繋いでくれるし、ばいばいのときは必ず額にキスをするようになった。
毎度、恥ずかしくて仕方がないんだけれど………
『それにね、名前呼び捨てで呼んでくれるようになったの、もう嬉しすぎる、』
〈Aは？〉
『…グクさん、』
〈え？笑、おっぱ呼びしないの？〉
『恥ずかしくて言えないから……とりあえずそれでいいよって言われた、』
〈それ絶対内心呼んでほしいやつだよ、笑〉
『そうなの？』
[そーだと思う、]
『ジミン、』
[それ、絶対おっぱって呼んでほしいと思う、だいたいの男そうだし]
『そうなんだ…そしたら、余裕あるときに、そう呼んでみようかな……』
そう話していたら、突然スピーカーからサイレンが流れてきた。
『なにこれ、？』
〈わかんない、なんだろ……〉
いきなり、走って入ってきた先生。
"不審者が侵入して、あるクラスの生徒を人質にとっているそうだ、とりあえずこのクラスの生徒は全員、隠れ道で講堂まで移動するように"
この学校は要職の子孫が多くいるからか、襲撃されたときのために講堂まで続く隠れ道が用意されているけれど、通るのは初めてだった。
"女子生徒は先に行きなさい、男子生徒はここにある机を前と後ろ両方のドア前にバリケードとして置いてから向かうこと"
それだけ言って、また別のクラスへと走っていってしまった先生。
"何かしら…
とりあえずこの鞄は持たなくては！！"
高級バッグを手に、次々と隠れ道へと入っていく女の子たち。
『サラ、早く行こう！』
〈A、先行ってて！〉
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
