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〈………え、………〉
[嫌だったら、別に断ってくれても大丈…]
〈行く、〉
[え？]
〈私も、ジミンと二人で行きたい、かな…〉
そうサラが言った後、サラではない人の笑い声が。
[なんだよ、かな、って笑笑]
〈うるさい！そしたら行かないもん！〉
[は？それはないだろ]
〈へえ、私と一緒に行きたいんだ〜？〉
[だまれ、]
〈きゃー！ごめんて、ごめん、笑笑〉
楽しそう、よかった……
そう思ったとき、私の左肩がトントンと叩かれて振り返れば、そこに立っていたのは同級生のスンビンくんだった。
〔あのさ、少しだけいいかな？〕
『うん？いいよ、』
ついてくれば、連れて来られたのは階段の踊り場だった。
〔あの…カンさんに伝えたいことがあって………カンさんのこと、好きです〕
『えっ………』
びっくりだった。
スンビンくんとは一回だけ隣の席になったときに全然話さなかったし、カーストも上の方だから関わることも少なかった。
何より、好き、と言われたのが初めてだったから、私の心臓は正常な動きをしていなかった気がする。
けれど…
『気持ち伝えてくれてありがとう、けれど…』
〔返事はまだでいいよ、これから俺のこと知ってもらいたいし……
それでなんだけど、カンさんがよかったら文化祭一緒にまわリたい、どう？〕
文化祭か…
さっきの雰囲気だと2人一緒にまわるだろうし、SPさんは来れないし………
『いいよ、』
〔ほんと？え、嬉しいんだけど〕
分かりやすくあからさまに喜んでくれる、目の前のスンビンくんに、私の顔からも笑顔が溢れた。
そのとき、近くのドアがガラガラと開いた。
「A様、少しお時間よろしいですか、」
え、SPさんだ……
今の全部聞かれてたのかな、そう思うと心拍が早まるのが自分でもわかった。
『分かりました、じゃあまた、』
〔うん、ありがとう、またね〕
SPさんのいる方へと階段を降りる。
何を言われるのか怖くて、怖気付いてしまう。
「今日、急遽パーティーが入りました。
なので、学校が終わり次第すぐに家に帰って準備しなくてはなりません。それだけ、お願いします」
『分かりました、』
そう返事すれば、私に一礼だけして、またどこかへ行ってしまった。
あれ、今の聞こえてなかった？
それとも…全く嫉妬しないタイプ…？
どちらにしろ、どこか寂しかった。
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
