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「おはようございます」
『おはようございます』
「では、行きましょうか」
『はい、』
いつも通り、朝玄関で迎えられて車に乗り込む。
「昨日、父がここを訪ねて、概ね話したとお聞きしました。」
『はい、だいたいは理解しました、』
そう答えれば、珍しく俯いたSPさん。
「俺のこと、嫌になった…？」
こういうときだけタメで聞いてくるなんて、本当にSPさんはずるいと思う。
『嫌いになんかなれません、私のことどれだけ助けてもらったか…』
「それは仕事だから」
『そういうことじゃなくて、』
と言いかけたとき、指が口を塞いだ。
「結婚はそんな簡単なことではない、」
『…えっ？、』
「俺と一生を共にする覚悟、できてんの？」
私の目を見つめて、まるで圧をかけるように言ってくるSPさんに、背筋が凍りそうになった。
「なんてな、笑」
そう笑いながら、流すように視線を窓の外へと向けているSPさん。
「けれど結婚てそういうことだと思う、一緒に暮らしていくわけだから。
無理して今すぐ決める必要なんかない、まだ高校生なんだし」
言われてみればそうだ。
巷の女子高生なんて結婚のけの字も考えない子がほとんどなんじゃ…
『ありがとうございます、ちゃんと考えます』
「おう、そうしな、」
学校に着いてから車を降りて、いざ教室に入ろうとしたときだった。
[そっか、白紙か…]
〈うん、ご病気なんだって〉
サラの婚約のことだろうか…
いつもなら普通に輪に入っていくのに、このときはなんだか入っていくことに気が引けた。
[じゃあ、もう恋愛とか自由なのか？]
〈た、たぶん？まあ白紙になったばかりだし。
今は新しい人、探したりはしないんじゃないかな…〉
[そっか、]
〈うん、私もそういうわけだし、文化祭一緒にまわってくれる人を今から探さなきゃ！笑〉
[なあ、それ立候補したらだめ？]
〈え？〉
[俺、サラと二人でまわりたい、]
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
