26 Jungkook side ページ26
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「遅くなりました」
"いえいえ、大丈夫ですよ。
それでは緊急会議を始めます"
大会議室に並べられた、いくつものテーブル。
我々の視線の先にはなかなかお目にかかることのない重役の方々が座っているから、よっぽどのことなのだろう。
《それでは私チョンホソクより、今回の緊急会議を催す直結の理由である、この度の誘拐事件についてご説明させていただきます。》
ヒョンがそう言い終えたと同時に、全員に配られた資料と前のホワイトボードに貼られたいくつもの写真。
〔おい、女子高生誘拐事件だって〕
そう話しかけてくる、隣に座った同僚のキムテヒョン。
確かこいつも、女子高生のSPをしていたはずだ。
《今月、相次いで女子高生の誘拐事件が起きております。しかも、遭遇者ゼロ。カメラゼロ。
つまり、全くもって手がかりがない状態であります。》
遭遇者がいないのはまだわかる。
ただ、カメラゼロ…？
おかしくないか、それ…
〔おい、カメラゼロなんてことありえんのか？〕
テヒョンも同じことを思っていたらしい。
「いや、カメラの位置を確認している映像とかがあるはずだ。
そうでもない限り、そんな全てのカメラを把握するなんて不可能なはず。」
《我々が内密に調べたところ、どうやら犯人はネットワークに確かな技量があるようです。
そのため、カメラもネットワーク回線を繋ぐことで位置を把握したとみられています。》
ヒョンの言葉に、一斉に会議室内がざわめきだした。
そりゃそうだ。
カメラに写っていないのに、一体どうやって解決しろと…？
《とりあえず、うちの解析部が総力を上げて調査に取り組んでいる。
皆も何か情報があれば、すぐに言うように。》
"はっ！"
《そして警備部、SPのお前らの中には女子高生をお預かりしている者もいるはずだ。
くれぐれも気をつけて守り抜くように。》
"はい！"
《では、今日は解散。》
ヒョンの声で、座っていた警官が次々と会議室から出て行く。
〔グガ、また会おうな、お互いがんばろうぜ〕
「おう、またな」
それだけ言って、俺は重役の方々の方へと赴く。
「お久しぶりです、お父様。」
"カンさんからはお褒めの言葉をいただいているよ、よくやってる"
そう言いながら立った父の後ろを、ホソギヒョンとついて行った。
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
