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「わかりました」
返ってきた答えは意外にも淡白で、力が抜けた。
隣に座るSPさんの方へさりげなく視線を向ければ、彼は窓の外の景色を見ていた。
あなたにとって、私がぽろっと言ってしまった本音はそんな程度だったのか。
やっぱり所詮、女子高生とSP、なのかな……
借りていたジャケットを返すのも忘れて、ただ亡霊のように部屋のベッドに入った。
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『…っていうことがあって……』
〈なかなかハードな夜だったわね……〉
一夜明けても私の亡霊ぶりは変わらず、朝から両親に心配されてしまうほどだった。
そんな私が、朝の車でSPさんに話しかけられるはずもなく……
〈それで、ジャケットはまだ帰せていないんだ、〉
『そうなの…
あーーーもう、どうしたらいいんだろう………』
そう吐くようにいいながら机に頬をつければ、背中をバチンと叩かれた。
『いったぁ…なにすん、』
〈Aらしくない！〉
『…え？』
〈もううじうじしてたってしょうがないんだよ？
早く切り替えなきゃ！ね！？〉
『う、うん…』
〈ねえ、今日放課後さ、ここ行かない？〉
そう見せられたスマホには、美味しそうなクレープ屋さんが。
『………行く』
〈そうこなくっちゃ！〉
[ねえ、俺今日塾だから別の日にしてくんね、？]
〈むりー！〉
[はぁ………]
・
・
・
〈もう少しだよ、たぶん！〉
学校から近い、ということで歩いてクレープ屋さんに向かっていた。
その途中、道端にホームレスさんがお金を乞うお菓子の箱を置いて座っていた。
『ちょっと待ってて、』
〈え？〉
そのホームレスさんの元へ駆け寄り、500円を箱の中に入れた。
『何かこれで、食べてください』
それだけ伝えて頭を下げてサラのところに戻れば、頭をよしよしされた。
〈本当にいい子だね…私尊敬する…〉
『いや…なんかこういうの、あんまり見過ごせなくてさ……』
〈本当に将来、いい奥さんなるね〉
『ええ、？』
〈ほら、あそこだよ、行こう！〉
『うん！』
そのとき、私たちは気づくはずがなかった。
"へぇ、こんなんでも来る子はいるんだ、"
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
