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"あらそう、それはよかったわ"
そう言いながら、ユナさんはSPさんに抱きついている。
周りからは黄色い歓声。
なんで…………
「何を勘違いしてらっしゃるんです？」
そう言いながら、ユナさんのことを自分から剥がすSPさん。
"何がですか？私のSPになっていただけるんでしょう？"
その返事に大声で笑うSPさん。
「あなたのことを守るのは、牢屋で十分。だから、どうしても守られたいんだったら牢屋連れていこうと思っていたんですが…なにか？」
いきなり冷めた目と低い声でそう言い放ったSPさんに、私を含め周りにいた生徒全員が背筋を凍らせていた。
"ろ、牢屋ですって？なにをばかな…笑"
そう苦笑いをするユナさんの前で、私の元に来てしゃがみ込んだSPさんは、
「乗って、」
と優しく言ってくれた。
"わ、わたしは？"
「あなたみたいな人、守る趣味ないです」
"な、なんで………
しかも今乗せたらあなたの服が汚れてしまいますよ、お弁当かかっちゃったんだから"
そう言ってまだ余裕そうに笑うユナさんの言葉を聞いて、乗ろうとしていた私の体が固まる。
「Aさんのことを汚いと思ったことなんて一度もないので。あんたの方がよっぽど汚いと思いますけれど」
"ど、どこが！！"
そう言われて身なりを確認するユナさんを他所に、SPさんは諦めて私のことを抱きかかえた。
「わからないんですね」
そう嘲笑いながら、教室の出口まで歩みを進めるSPさん。
「あなたの心が、ですよ」
"何を言って…"
「Aさんは洋服さえ洗濯してしまえば奇麗になる。けれどあんたはどんなに磨いても一生真っ黒なままだ。
そーいうやつと関わる気は一切ない。早く俺らの前から消えた方が身のためだけど」
それだけ言ってから、教室を出た。
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
