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〈遅かったね、どうした？〉
教室に戻った私の異変に気づいたのか、サラが先生になんとか言って私を屋上に連れ出してきてくれた。
『いじめられる、かも……』
〈あの、3人？〉
『うん…』
さっきの教室での会話を全て話せば、サラも空を仰いだ。
〈それさ、SPさんに言っといた方がいいんじゃない？〉
私が頭を横に振れば、
〈なんで、〉
と私の方に視線を向けた。
『だって、理由が理由だもん…
SPさんほしいって言われて、わたしがそれにうんって答えなかったからなんて……伝えられないよ……』
そうわたしが涙目で言えば、
〈まあ、それもそうかー、〉
ってまた空を仰いでいた。
〈わかった、とりあえずできる範囲で私とジミンでAのこと守る。
ただその代わり、本当にやばくなったらちゃんとSPさんに言ってもらうからね〉
こんなときでも私の意見を尊重してくれるなんて、どれだけサラに感謝したらいいんだろう。
『ありがとう、そうする。
ごめんね、迷惑かけて…』
そう伝えれば、サラは私の手を握った。
〈何言ってんの、私達親友でしょ？
困ったときには助け合うのが当たり前じゃない、笑〉
[俺も忘れないでよ]
突然聞こえた声に、二人とも肩をびくっとさせた。
〈びっくりした、ジミンじゃん！！〉
[ごめん、今の話全部聞いてた]
『いいよ、どうせ後で話したし』
〈よし！二人でAを守るぞー！〉
[おー！]
〈………〉
[なんでそこで黙んの、]
〈いや、なんかジミンださい〉
[…は？今ここでぶっ倒してやる]
〈はー！？〉
そう言って屋上で追いかけっこしている2人を見ながら、
いい友達、もったな…
なんて悠長に思っていられるのは、今だけだった。
"あれ〜Aちゃん、早速授業おサボりなのかしら〜"
教室に戻ってくれば、そう言いながら容赦なくゴミを吹っかけてくるし、椅子は濡れていて座れる状況ではなかった。
学校の指定鞄もカッターでぐしゃぐしゃにされ、教科書に至ってはこれから全て灰にしてくるらしい。
何も言葉が出なかった。
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絲(プロフ) - ちむさん» ちむさん、ありがとうございます！最近は私生活が忙しい為、更新がのんびりになってしまっていますがぜひ読み続けていただけたら嬉しいです(^^) (2021年5月8日 15時) (
レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - ミミさん» ミミさん、はじめまして。このお話を読んでいただき、本当ありがとうございます！そうですね…彼らのこともぜひ見守っていただけましたら嬉しいです(*^^*) (2021年5月8日 15時) (レス) id: 8cc83a5ce9 (このIDを非表示/違反報告)
ちむ - すごく面白いお話なので続きも楽しみにしています！ (2021年5月8日 15時) (レス) id: d99f54052b (このIDを非表示/違反報告)
絲(プロフ) - うさぎさん» うさぎさん、ありがとうございます！頑張ります！！(T-T) (2021年5月5日 22時) (レス) id: c3f123b4a0 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 絲さま、はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！もう一つの恋も動き出しそうですね。ニヤニヤしてしまいます。 (2021年5月2日 21時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2021年4月10日 23時
