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『はぁ…よかったあ…』
「え、泣いてんの笑」
『この映画は何度見ても涙止まらないの、素敵すぎて…』
「ふーん、」
いきなり立ってどこかに行ったかと思えば、ワインボトルとグラス1つだけを持って戻ってきた。
『あれ、ワイン飲むの？』
「うん」
『私の、分は、？』
「あげねえ」
『え、なんで…』
「なんでもいいだろ」
なんかよくわかんない、そう思ってテーブルの上のスマホに手を伸ばそうとしたときだった。
「やっぱこっち向いて」
そう言われてグクの方を向けば、まだワインを飲んでいた。
『どうしたの？』
そう聞いた瞬間グクは私の顎をガシッとつかみながら飲んでたワイングラスをテーブルに置いて、もう片方の手で後頭部を抑えたかと思えば私の唇にグクの唇が重なった。
『…んん、…』
その途端に口内に流れ込んでくる液体。
ワインだ…。
一気にくるから飲みきれなくて、口の端から一筋の線を描いて滴れていく。少し経って、グクの口が離れた。
「これすっげえつよいやつだから、」
確かに、たった一口だったはずなのにもう頭が軽くふわふわしてきている。
『なんでこんなこと…』
「ごめんな、こうでもしないとできない気がして」
『え、何を、』
察知したときには、もう遅かった。
ソファから抱え上げられたかと思えば、寝室まで運ばれて少しだけ乱雑に、ベッドの上に下ろされる。
『ねえまって、』
「まてない」
そう言ってくるグクの視線があまりにも熱すぎて、はずすことができない。
「怖かったら言って、すぐに」
そう言いながら、私の両腕をベッドに這わせてくる。
『だ、大丈夫…』
それと同時に、今まで経験したことがないほどに甘いキスが降ってくる。
「緊張とけてきた、？」
『うん、』
私を見下ろすグクの顔がいつになく優しくて、私も思わず笑顔になってしまった。
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あるちょん(プロフ) - 完結おめでとうございます！（ ; ; ）この作品本当に面白くてきゅんきゅんして大好きです！受験勉強頑張ってください！ (2020年12月26日 16時) (
レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
ｱ - おぉぉぉぉい!なぜ活動拠点をアメリカに移したんだぁぁぁぁ (2020年12月18日 23時) (レス) id: c8605ddb04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絲
| 作成日時：2020年12月12日 18時
