次の日 ページ4
・
「おはようございます桜野さん!!」
「おはようございます」
「今日は良い天気ですね!」
「はい、雨じゃなくて安心しました」
桜野さん洗濯物干してるもんね、濡れたら困るよね。
そう思っているとふとある事に気づいて、言う。
「……桜野さん、今日は少し遅めの出勤なんですか?」
「…え、あ、はい」
なんで分かるの、という目で見てくる桜野さん。
何で分かるかって言ったら、まぁ、いつも着てるジャケットを脱いでいるからな訳で、後は何日か前に猫丸に「私1時間遅れの出勤になる日があるかもー」とか言ってて…。
後者の理由は気持ち悪がられるよね。
「いつものジャケットの姿が見えないので」
「はぁ…なるほど…」
きっと、よく見てるなあとか思ってるんでしょ桜野さん可愛いなあ。
きっと朝いつも通り起きちゃったから気分転換に外に出てきたんだろうなあ。
その怪しげに見てくる目もゾクゾクする、んふふふふ。
「……今日は1時間程遅れて出勤するんです、いつものように起きてしまって、気分転換に外にいます」
予想的中。
「それはそれは…お疲れ様です」
ニコニコとそう返すと、ありがとうございますと言われた。
会話が尽きてしまった為、挑戦する気持ちで昨日の事を聞こうと思った。
「……そういえば桜野さん、歌い手って知ってますか?」
「歌い手……歌手ではなくてですか?」
「はい、この前、ZIPで歌い手のまふまふという人が流れまして、歌手じゃなくて歌い手らしいんですよ」
「あ、まふまふさんなら、最近聞きました」
よしナイス僕。
「そうなんですか、どうでしたか?」
「……素敵だと思いました、曲がとても好みです」
内心ガッツポーズ。
「もしかしたら、意外とまふまふさんもすぐ側にいるのかも、ですね」
「?、はい」
隣にいるのよまふまふ。
言える訳、ないけど。
その後桜野さんは家に入っていったから、自分も家へと戻る。
すると、鳴っている携帯が目に入った。
何となく嫌な予感がして、電話に出ると、聞き慣れた声。
「おいまふまふてめえ、今日打ち合わせ」
「そ、そらるさん…」
「忘れてたろ、絶対忘れてた声だよな?」
「今行きますから!」
「早く来い、皆待ってる」
その会話で、ぶつりと切れる。
そうか、今日はそらまふうらさかのライブの打ち合わせをしようって話だったか。
……やべ、準備しないと。
580人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヨンちゃん - 朝、まで読みました…素敵でした…!!! (2020年5月10日 15時) (レス) id: b24696c44d (このIDを非表示/違反報告)
Silvermoon(プロフ) - あれから4か月経ったけど…更新無いですね(ToT) (2020年4月29日 6時) (携帯から) (レス) id: 5e24cae7de (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - は?なにこれ。可愛すぎるんだが。まふくんも澪ちゃんも可愛すぎるんだが。え?(初見です一目惚れしました更新頑張ってください) (2019年12月28日 18時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あやのり(プロフ) - 初見です!まふくん好きです← (2019年12月25日 17時) (レス) id: cb1eae126a (このIDを非表示/違反報告)
Silvia Silvermoon(プロフ) - 続き歌っちゃうとか・・・壁薄いって言ってるのにさ・・・うははっw墓穴掘ってるぅ〜 (2019年12月14日 18時) (レス) id: 6dd18721cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とある甘いもの | 作成日時:2019年12月12日 18時