【まふまふ】お隣さん

朝 ページ12

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目が覚めた。


上には電気。


あれ。



「……夢？」



さっきの桜野さんは？


夢？夢？嘘でしょ？


夢だとしたら自分結構気持ち悪くない？


どんだけ桜野さんと仲良くなりたいんだよ。


夢花火歌わないで終わった感じ？


ため息混じりに時計を見る。



「……！？！？」



やばいやばいやばい、桜野さんが行っちゃう！！


この時間ならもう後ろ姿見る時間だよ！


せめて姿を見たい！


急いで玄関で靴を履いて、パジャマなのも忘れて外に出る。


すると、桜野さんはヒールを鳴らして歩き出していた。


僕のドアを開けた音に気づいたのか、桜野さんは振り返った。



「……っと…」


慌てて出てきたのが恥ずかしくて、声を出せない。


あぁ馬鹿、僕の馬鹿。


オドオドしていると、桜野さんが口を開いた。



「おはよう、まふくん」



そう言った後、上品な可愛さのある笑顔で、ふわっと笑った。


途端に体に熱が集まったのを感じた。


何より、夢じゃなかった。



「お、おはよう！A！」


「うん、朝会えてよかった、行ってくるね」


「へ！？あ、うん！行ってらっしゃい！」









朝会えてよかった、だって。



「……やば」

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