2、幼馴染 ページ2
さて、割愛していた彼らと私の関係性を掘り起こしてみよう。
……case幼馴染
私の幼馴染は、上鳴電気。
小学生からの幼馴染です。
お互い名前で電気、A、と呼ぶほど。
仲はすごぶる良く、母同士で「将来は私たち、親戚になるわよねー？」なんて話してたほど。
母よ、幼少期から勝手に娘の結婚相手決めないでくれ……
まぁ、そのときは意外と私もまんざらでもなかったりしなかったり。
ちなみに電気はノリノリだった。
もちろん、今もそう。
「A、はやく卒業して結婚しようなー！まぁ、手を出したくても出せないこの関係も悪くないけどよ。」
「……。電気、いい加減そのアメリカンジョーク聞き飽きたよ。」
「冗談じゃないぜ！……本気と書いて」
「マジと読む！」
二人でハモる。
ふむ。ノリの良さがいいのは好きだよ。
「電気、今日も元気だね！」
笑顔で問いかけると
「いや、茶化されてもな……俺は本当に」
「電気はいけ……ナッシングトゥーマッチ！」
「オーマイゴッドファーザー降臨！」
「ヨイショ！！」
私が言うと降臨してくれる。
ついでにヨイショもハモってくれる。
今日も切れ味いいね。電気。
「うんうん。やっぱり電気のそのノリの良さはずっと欲しいね。」
「……なら俺とずっと一緒にいればいいじゃん」
と彼は言う。
私は少し考えて、
「結婚のこと？それは話が別かな。ずっと欲しいのは電気のノリの良さであって電気そのものではな」
「まって、それ以上言わないで！！俺傷つくよ！？」
とガチ泣きしそうだったため、慰めがてらに
「私の大好きな幼馴染はノリも良いけれど何よりかっこよくて優しいヒーローなんだ。」
と本音を少し零す。
「えっ……」
驚いている電気に最後の攻撃！
「電気、大好きだよ！！」
今日一番の笑顔で叫んだ。
私は途端に恥ずかしくなって電気から逃げるように「じゃあね」と言って走り去る。
残された電気は大きな片手で真っ赤に染め上げた顔を覆い、つぶやく。
「あーぁ……いつになったら愛してるって伝わるんかな。」
どうやらAのほうが何倍も上手なのは彼が一番よく知っているようだ。
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あぽろ(プロフ) - つむさん» ありがとうございます！面白いです！これからも応援してます！ (2017年11月7日 2時) (
レス) id: 856a7f4a51 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - あぽろさん» コメントありがとうございます！頑張って更新してみました（笑） (2017年11月6日 22時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 黒猫☆さん» そう言っていただけて嬉しいです……！！！！ありがとうございます！！！ (2017年11月6日 22時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2017年11月6日 3時) (レス) id: 856a7f4a51 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫☆ - めっちゃ面白いですね！！続きが楽しみです！更新頑張って下さい！ (2017年11月3日 20時) (レス) id: 8094399c33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年10月17日 7時
