四十二話、電話 ページ42
結局、二日目は、マイク先生が戻らずに消太お兄ちゃん……相澤先生と二人で私の最も不得意とする《個性を、触れていても発動させない》というものを練習した。
結果から言うとあまり成果は良くなかったけれど……。
校門を出て、駅までの道をゆっくり徒歩で歩いているときに普段あまり使わない携帯電話が震えて音を鳴らす。
え、誰だろ？
画面を覗いてみるとなんとちゃこからの着信だった。
急いで指を動かし、電話に出る。
「もしもし！」
「あ、繋がったぁ〜！やっほーAちゃん。」
明るいちゃこの声が聞こえて何故かホッとする。
大好きな友達の声だから……かな？
「ん、ちゃこ。どうしたの？」
「えっとね、べつにこれといった用事じゃないんやけど、Aちゃんどうしてるかなー？って。」
どうやら、ちゃこは職場体験という名の特訓の中、私が悩んだり挫折していないか心配だったらしい。
ちゃこだけには相澤先生との練習を説明しておいた。
他のクラスメイトには雄英高校の近くのマイナーヒーローの元で頑張ると説明してある。
流石に学校行事を無視して練習をおおっぴらにするのは大人の事情やらなんやらで口止めされている。
「なんとか自分の個性がどんな感じなのか、とかわかったところかな。思い返すとあまり進展してないかも。」
「いやいや、進展してると思うよ！！……そっかぁ。Aちゃんも頑張ってるんよね。私ももっと気合入れるわ！」
ちゃこの声がワントーン上がる。
私と電話したことでちゃこがもっと元気になったなら良かった。
その後、駅のホームまでいろいろな他愛もない話しをして家に帰る。
いつも通り夕食を済ましてお風呂に入って。
そして、その夜、奇妙な夢をみた。
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
