三十五話、赤い耳 ページ35
観念したようにお兄ちゃんは言う。
「まだプロヒーローじゃないときだからだな。あの時が初めてなんだよ。プロになる前にヒーローらしいことができたことにな。今のご時世、プロがありえない速さで物事を解決するからひよっこだった俺には出番なんてなかった。なのに、事件が起こる前に解決できて、被害者から憧れの目で見られて尊敬されたら、そりゃあ嬉しくて覚えるだろ。」
名前は幼少期、一人称がAだったのと、私の母さんがAと呼んでいたため覚えていたという。
そっかぁ………。
「じゃあ、私、
笑って言ってみた。
わーい、特別だー！！！と喜んでたら、「ふざけるのも大概にしろ」と言われて片手で頬を掴み、少し力を入れられる。
「ふみまへん」
すみません の言葉が上手く言えなくなってしまった。
「………A、そういうの本当に心臓に悪いからやめろよな。」
とかなんとか言いながらも手を離して私に背を向けるけれど、少し赤く染まっている耳は運良く髪の間から見ることができた。
「えへへ……」
なんだか幸せな気分になり、練習を頑張ろうとより一層心に誓ったのだ。
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
