十話、緑谷の観察日記 ページ10
僕、緑谷出久のクラスに今日、転校生が来た。
彼女は、有栖Aちゃんという子で、麗日さんと小さい頃からの友達。
そんな彼女の登場により、昼休みはなぜか食堂で会議という名でA組男子が全員揃って食事をしていた。
内容は、
Aちゃんと仲良くなりたい。どうすればよいか。
ということ。
すでに友達認定された轟くんは誇らしげに席に座ってそばを食べていた。
かっちゃんは食事を受け取りのため不在。
そんな中での第一声を発したのはなんと尾白くんだった。
「有栖さんって………かわいいよね」
空気が変わる瞬間だった。
「ど、どどどどどこをみてそう思ったんだよ」
と、明らかに動揺を隠せない上鳴くん。
「まず、身長がかわいい。華奢で小さくて……、しかも男慣れしてなくて話しかけられただけでビクッて少しはねて顔真っ赤にするんだよ、可愛すぎると思う。」
瀬呂くんがおぉ……！と声を上げる。
「たしかにAはマジで可愛すぎる。隣の席に座ったらわかるぞ」
うんうん、と頷きながら上鳴くんは話す。
「いや、待て、上鳴。なぜ有栖のことを名前で呼んでいるんだ？」
轟くんが箸を置いて会話に加わる。
「呼んでいい？ってきいたら、これ以上にないくらい照れながら『うん』って言ってくれたんだぜ、チョー可愛いかった」
切島くんが攻めるなぁ……とつぶやく。
あ、轟くん、手に力入れすぎ……。箸折れそうだよ
………。正直、彼女の個性の関係で仲良くなるのは自分の個性を増強してもらうためなのか、と心配ではあったけどみんな、ただ単純に仲良くなりたいと思っていたみたいで安心した。
なんて思っていたら、空いている席にドカッと座るかっちゃんがいた。
「うぉっ ビビったー、爆豪お帰り〜」
切島くんが話しかけると珍しく小さな声で おう。 と返事をした。
「…………？どうした？？」
瀬呂くんはかっちゃんに元気がないと判断したようで、理由をきく。
「いや………別にたいしたことじゃねぇよ。しょうゆ顔」
「………瀬呂な……。いいかげん覚えろよ」
瀬呂くんは名を正すけど、かっちゃんはそれを無視して続ける。
「さっき、向こうで女子が集まって話してた。」
「なに！？」
いや、峰田くん、なんでそこで食いつくの？？
「まぁ、俺にとっちゃどうでもいいんだけどよ、そのまま通り過ぎようとしたら俺の話してた。」
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
