三十七話、録画 ページ37
「………、よし。これだ。」
テレビのリモコンを片手にソファへダイブする。
お風呂に入り、夕食を食べてから今に至る。
ボタンを数回押すと、画面には大きく【雄英高校体育祭生中継】という文字がでかデカと表示された。
……あの後、お兄ちゃんから言われたんだよね。
そう思いながら今日の体験学習中のことを思い出す。
、
「落ち着いたか」
お兄ちゃんは私を日陰に運んで休ませてくれていた。
「うん、本当に大丈夫だよ。ごめんなさい、心配かけさして」
私がそう言うとお兄ちゃんの隣にいたマイク先生がこちらこそごめんと言った。
そしてさっき話し合っていたのは私の個性についてだという。
「A、どんなイメージで個性使ったんだ？」
「えぇっとね、こう………水を乾いた土地に流すような……」
なるほど……とつぶやいてお兄ちゃんは考え込んだ。
……なにか思うところがあったんだよね。
「かなり、力が入りすぎていた。初っ端からガンガン飛ばして後半疲れきるランナーのようだったな。」
「水を与えるっちゅー考えは素晴らしい！！！！！が、度がいき過ぎたな！」
バケツでもひっくり返したか？とからかわれる。
確かに、お兄ちゃんはもう少し個性が継続できたはずだと思う。
お兄ちゃん自身 加減してこの時間。全力を出しだときと同じくらいの時間だ。 とは言っていた。
この個性……、コントロール次第で強化される部分が違うのかも。
短期集中型はより強力な個性を短時間使用。
長期集中型はある程度の力の個性を上限以上に渡って使用。
っていう感じかな。
今はコントロールできなさすぎて短期集中型の方しか使えないけれど……。
「とりあえず……Aは今年の雄英高校の体育祭見たか？」
「いえ、まだです。録画はしたのですが、色々あって時間なくて」
マイク先生とお兄ちゃんは顔を合わせて、頷いた。
「まぁ、とにかくAはまず体育祭の様子を見てからだな。」
っていうことで今日は解散。
明るいうちに家に帰り、用事を済ませてから冒頭の文に戻るのだった。
クラスメイトの活躍、気になっていたから楽しみ！
いざ、参らん！
再生ボタンを思いっきり押して録画が始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1692人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
