三十二話、体験学習初日 ページ32
今日から10月ですね！！今月も私、つむとこの小説、「とりあい」をよろしくお願いしますー！
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「そういえば有栖、お前 自分の個性のことどのくらいまで理解してんのか？」
学校に戻って数時間、体育着に着替えてグランドに来て、グランドの中心に立っていた相澤先生にそう聞かれた。
「理解ですか……」
「例えばキャパシティはどのくらいだ？」
俺がドライアイなせいで目を使いすぎることができないという具合に、何かないのか。
とのこと。
はっきり言って、私も個性をちゃんと理解していない。
自分のキャパがどこなのか、副作用はあるのか……まだわからない。
煮え切らない私をみた先生は、話を変えようと切り出す。
「転校初日、麗日に個性で浮かせたそうだな」
「こ、コントロールが慣れないものでして………」
と、私は言う。
「ずっと気になっていたんだが、麗日は自分を個性で浮かすと酔いが回るらしい。が、お前と手を繋いだときには酔いどころか自分が浮いているのにも気づかなかった。増強というのは強い、希少な個性だと思う。そんなモノが今まで認知されていないというのに引っかかるんだよ」
真剣な表情で話す先生を見つめる。
「というと。」
「個性の発祥は個人差があるとはいえだいたい五歳からだ。だか、有栖と麗日が出会って友人になったのは小学生の時。言っている意味がわかるな？」
「ちゃこと親しくなった私にはすでにその時から個性が使えるはずだということですね。」
「そうだ。」
使えるはずなのにもかかわらず認知されなかった………。
ちゃこも気づかなかったこの個性、認知されずにするには………
「幼少期には私、無意識に個性のコントロールができていたってことになりますね。個性を発動しなければ気づくことなんてない。しかもそれが無意識ならなおさら。」
「そうだ、それが言いたかったんだよ。昔、コントロールできていたなら話が早い。自分のキャパシティを探りながらコントロールする練習、それが有栖の『職場体験学習』だ。」
と言われてはたと思う。
「あれ、でも私の個性って親しくないと発動しないんですよ……？どうやって練習するんですか？」
首をかしげると相澤先生はなんとでもないようにさらっと答える。
「それは、俺が有栖の『お兄ちゃん』だから問題ないだろ」
と。
「……………………え？」
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冬音 - 相澤先生がお兄ちゃんだなんてびっくりしました(笑) (2020年2月20日 22時) (
レス) id: 4b22177c0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 轟が友達になろうって言ったとき、「こいつ、まさかとは思うが個性強くしてもらうために話しかけた・・・・？」とか思ってしまった。ごめん。 (2018年8月3日 1時) (レス) id: 071a98174c (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 哀流さん» それ、書いててめちゃくちゃ思いました！（笑）でも爆豪くんならやりかねないと信じていたので（笑） (2017年11月12日 15時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 爆豪威圧で道案内とかやっぱ才能マンですねー。 (2017年11月12日 15時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
つむ(プロフ) - 夏祈さん» 確認しました！ありがとうございます！！良ければお話しましょ！！！ (2017年11月11日 13時) (レス) id: 06e376deec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つむ | 作成日時：2017年9月6日 22時
