7日目 ページ7
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「おィ、婚姻届持ってきたからちょっと来い」
ピシャアッ
心の中で何かが割れる音がした。
.....嘘でしょ?正式に婚約するの?え?まじで?
親族の了承ないけど大丈夫?
「さ、実弥さん。一旦落ち着きましょう。」
「ァ?俺は至って冷静だ」
「落ち着きましょう」
本気で言ってるから恐ろしい。
この人は今日あったばかりの人と本気で婚約する気なんだ。
・
「...申し訳ないですが、婚姻届を書くことだけは出来ません。」
重たい口を開いた。いや当たり前のことを言っただけなんだが。
・
「.....本気で言ってんのかァ?」
実弥さんから黒いオーラが見える。
もう恐ろしいくらい真っ黒なオーラだ。
怖くて押し負けそうだがこれだけは譲れない。
・
「本気です!婚姻届は書けません!!」
目を瞑って叫んだ。怖くて実弥さんの顔が見れない。
「ほォ...」
ドンッ
.......私、今回ばかりは本当に死ぬみたいです。
ものすごい力で床に押し倒されました。
肩に置かれたてはメキメキ言いそうなくらい力が入っていた。
・
「まぁ別に、書かなくてもいいけどよォ...」
「は、はひ...」
「もしホントーに書かねぇなら」
首に冷たい両手がかけられた。.....アッ。(白目)
「殺すけど、いいかァ...?」
ニタァッと気味の悪い笑顔でそう言った。
冷や汗が止まらず、力が入らないため逃げることも出来ない。
・
「いやっあのっ本当に冷静になりましょう実弥さんマジで。」
「.....。」
私の命乞いなんて当たり前のように無視される。
首にかけられた手が、私の首筋をツーっとなぞった。
「ひっ...」
「ふハッ」
声を出す私を見て笑いながらもそれを辞めない。
・
そしてふいに、実弥さんの手に力が入った。
「で?書くのか書かねーのかァ?」
「か、書きます!!書くから殺さないでェ...」
思わず涙が出てきた。この人本当に怖い無理。
私がそう言うと、実弥さんは私の上から降り、手を引いて立たせてくれた。
・
「...まぁ別に、書かなくても殺さねェけど。」
「何なんですか!!?」
緊張が一気に解けて安堵した。
か、からかわれた.....!
・
「本当に俺と結婚する気になったら、書けェ。」
そう言って婚姻届を棚の1番上にしまった。
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XoxoBl00d(プロフ) - コメント失礼致します!初めまして!貴方様が描かれる実弥、本当かっこいいです!この物語が好き過ぎて毎日幸せでした!!欲を言えば結婚までの続編が読みたいです(;_;)これからもお身体にお気を付けて更新、気長に楽しみにしております!/// (2020年3月27日 0時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 時間一日(ときまいちじつ)さん» ありがとうございます!!(。_。*)お気遣いもありがたいです!!はい、待っていてください!!(〃▽〃) (2020年3月14日 0時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - コメント失礼します。とても読みやすく実弥さんすごくかっこいいです!お身体に気をつけて更新頑張ってください、気長に待ってます(*´ω`*) (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 月華さん» そう言っていただけて嬉しいです!はい!待っていてください(*^-^*) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - Aosugiさん» ほんとですか!ありがとうございます!( ; _ ; ) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲良 | 作成日時:2020年2月28日 18時