15日目 ページ15
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
屋敷に戻っても浮かない顔をしている私を見て、
実弥さんは「もう寝てろ」と言って笑った。
私に気を使ってか、実弥さんの部屋ではなくその隣の空き部屋のような場所に布団が1枚ひかれていた。
布団に潜って何も考えないように目を瞑るけれど、やはり頭に浮かぶのは実弥さんの顔。
「...寝れない」
はぁ、とため息をつく。
驚くほど眠たくならないので、なんとなく実弥さんの部屋に行ってみようと思った。
部屋を出て、実弥さんの部屋の襖の前に立つ。
何故か自分は緊張していて、なかなか開けることが出来なかった。
急に入ったら、迷惑だよね...
なんて考え、悶々としていると目の前の襖がスっと開いた。
・
「.....何やってんだ」
一瞬驚いた顔を見せ、やれやれと首を横に振った。
・
「寝れねぇのか?」
「...はい、なんだか落ち着かなくて。」
「温かいものでも飲むか?」
そんなもの要らないから、一緒に居たいと思ってしまった。今日、会ったばかりの人にこんな感情を抱くなんて。自分でも驚いた。
・
「...一緒に、寝たいです」
「...は?」
実弥さんは目を丸くして私を見た。
「あ、こ、これはお誘いとかではなく!ただ、なんて言うか...一緒に居れば落ち着いて寝られるかなぁ、と思ったので...」
なんて弁解をすると、彼は私の腕を引いた。
・
「...分かったよ。お前が寝られねぇんなら一緒に居てやる。入れ」
「はいっ!」
その言葉が嬉しくて、思わず頬を緩ませた。
895人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
XoxoBl00d(プロフ) - コメント失礼致します!初めまして!貴方様が描かれる実弥、本当かっこいいです!この物語が好き過ぎて毎日幸せでした!!欲を言えば結婚までの続編が読みたいです(;_;)これからもお身体にお気を付けて更新、気長に楽しみにしております!/// (2020年3月27日 0時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 時間一日(ときまいちじつ)さん» ありがとうございます!!(。_。*)お気遣いもありがたいです!!はい、待っていてください!!(〃▽〃) (2020年3月14日 0時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - コメント失礼します。とても読みやすく実弥さんすごくかっこいいです!お身体に気をつけて更新頑張ってください、気長に待ってます(*´ω`*) (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 月華さん» そう言っていただけて嬉しいです!はい!待っていてください(*^-^*) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - Aosugiさん» ほんとですか!ありがとうございます!( ; _ ; ) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲良 | 作成日時:2020年2月28日 18時