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12日目 ページ12

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ふと窓から外を眺めると、もう日が沈みかけていた。
空が橙色に染っていて綺麗だった。

...私、このまま本当にこの屋敷に住むことになるのだろうか。まだ夜になっていないから、帰るなら今のうちだ。





「なンだァ、A、もしかして帰りてえのかァ?」

図星をつかれてギクッと肩を揺らす。



「か、帰りたい...というか...。何か不安なんです。初めて会った人の家で一夜を過ごすなんて。」


本音を漏らすと、実弥さんは鼻で笑った。



「これから毎日ここで過ごすんだから、不安なんて住んでるうちに無くなるだろォが。」

「そう言われたらそうなんですけど...。そもそもお嫁さんになる実感が湧かないんですよ。」


少し恥ずかしい気持ちになり、俯く。


「...実感が湧かねェんなら、」

「え?」

気付けば実弥さんは目と鼻の先にいて、私の顎をクイッと持ち上げた。






「抱いてやるかァ?今夜」

ニヤッとした怪しい笑みは、夕陽により色っぽさが増していた。

血液が目まぐるしく回り、熱があるのではないかというくらい体があつくなる。





「な、何言って...」

じっと目を見つめられるので、反射的にそらす。




「お前がその気なら、遠慮せず頂くぜ...?」


どうする?と耳元で低く囁かれる。
頭の中はパンクして、心臓の音が鳴り止まなかった。


「ッ」

この状況に耐えられず、ギュッと目をきつく瞑る。
これは拷問ですか?そうならいっそ殺してください。


なんて馬鹿なことを思っていると、おでこをペチッと叩かれた。



「.....少しは抵抗しろォ」

そう言って実弥さんは呆れながら笑った。



...私、なんでこんなにこの人に振り回されてるの?





「もうからかうのやめてください!!」

なんて言って彼の腕を叩くと、楽しそうに口角を上げていた。



「...まァ、夫婦になるんだしその内、なァ?」

「しません!!」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 , 愛され   
作品ジャンル:恋愛
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XoxoBl00d(プロフ) - コメント失礼致します!初めまして!貴方様が描かれる実弥、本当かっこいいです!この物語が好き過ぎて毎日幸せでした!!欲を言えば結婚までの続編が読みたいです(;_;)これからもお身体にお気を付けて更新、気長に楽しみにしております!/// (2020年3月27日 0時) (レス) id: ea837440b3 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 時間一日(ときまいちじつ)さん» ありがとうございます!!(。_。*)お気遣いもありがたいです!!はい、待っていてください!!(〃▽〃) (2020年3月14日 0時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
時間一日(ときまいちじつ)(プロフ) - コメント失礼します。とても読みやすく実弥さんすごくかっこいいです!お身体に気をつけて更新頑張ってください、気長に待ってます(*´ω`*) (2020年3月13日 22時) (レス) id: 4c0ef34530 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 月華さん» そう言っていただけて嬉しいです!はい!待っていてください(*^-^*) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - Aosugiさん» ほんとですか!ありがとうございます!( ; _ ; ) (2020年3月13日 13時) (レス) id: 58efbb325b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲良 | 作成日時:2020年2月28日 18時

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