【wrwrd！】血を吸う彼らと彷徨う亡者 (ページ22)

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20［青祓遊］ページ22

Sr｢なぁ遊～｣

ふとさらささんに呼ばれる。

Yu｢なん、ですか？｣

ぎこちない……けど、今まで会ってきた大人の中で1番話せてる……！！そう思っている僕を横目にさらささんは……

Sr｢遊ってさ綺麗な青い目しとるよなぁ～｣

僕の目を、褒めた。

………嘘。今まで嫌われてきたこの目を？褒めた？しかも……大人、が？

Yu｢この、目が綺麗なん、ですか？｣

初めて言われたその言葉にしどろもどろになってしまう。

Sr｢おん！｣

さらささんは元気よく？頷いた。

……でも、まだ大人は信じれない。さらささんは、いい人なのに。………僕って…最低だなぁ…。

Sr｢な、なんか目のことに触れらるのいややった？！｣

さらささんに言われてハッとする。なんか、変な顔、してたかも…こ、ここは否定しなくては！！

Yu｢い、や大丈夫、です。｣

Sr｢そかぁー｣

どうでもいいけど…お腹空いた……ちなみに僕は少食……です。

ｶﾞﾁｬｯ

Zm｢失礼すんで～！｣

扉を勢い良く開けてきたのは、ゾムさんだった。

腕いっぱいに食べ物抱えてる…。そんな僕を気にせずゾムさんは言葉を紡いでいく。

Zm｢そろそろ、腹へった頃かなぁ思うて飯持ってきたったで！感謝せぇよ！｣

感謝と言われましても……！！

Yu｢こんなに食べれないです...｣

…事実ですよ。

Sr｢ゾムさんありがとうございますぅ！｣

少食にこの量を食えと！？

Zm｢じゃ、"全部"食ってな～！｣

ｶﾞﾁｬｯ

Yu｢こんなに食べれないです、僕...｣

この量食えは鬼畜！

Sr｢安心せぇ！俺が大半食ったるから！｣

と、言いながらさらささんは食べ始める。

Sr｢めっちゃうまいねんけど！｣

僕も口に含む。味がくどくなくて美味しい…

Yu｢確かに美味しい..｣

思った事をそのまま言う。

Sr｢ふぁぁ～祝福やぁ～｣

…可愛い…見た目が男性っぽくても、可愛い1面はあるんだな…！

Yu｢ふふっ、そんなに喜びます？｣

自然と口が綻ぶ。

Sr｢遊が笑ったん始めてみたわ..｣

さらささんが言う。

Yu｢へ？｣

そんなに僕、笑ってなかった……？？…今思い返すと……確かに全然笑ってない…！！へ、変じゃなかったかな！？焦るのを隠して僕は食べ終わる。

Yu｢ごちそうさまです。｣

あとはるうさんがお風呂から上がるのを待つだけ…！男の人だから入るの早いかな……？？どうなんだろう…。