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貴方side
今日は退院の日。
友達や彼氏は仕事で来れず、帰るところも完治するまでは実家なので母が迎えに来てくれた。
今後も通院はあるが家に帰れるのは嬉しい。
母と2人で車に乗るなんて久々でちょっと緊張する。
いつから親に緊張するようになったのか。
「お母さん、やまとにあやまりたいっていってたのは何だったの?」
母「貴方の手術中に、『なんでこんなことされなきゃいけなかったの?』って言っちゃった。そんなの、やまとくんだって知りたいのにね。」
「私も知りたいけどね」
私が麻酔で寝てる間なかなか修羅場だったらしい。
でも、やまとの性格とお母さんの性格ならすぐに鎮静されていそうだとも思った。
車の中でLINEが沢山なる。
確認してみると皆からの退院おめでとうと言うメッセージ。
「どれくらいで傷は塞がるのかな」
母「毎週通院して順調なら1ヶ月くらいって言ってたよ」
「そっか〜早くみんなと遊びたいな〜」
母「引越し忙しくてそんな時間ないでしょ」
「は!家の解約とか荷物の移動とかしなきゃじゃん!」
母「インテリアはこっちの家に置いといて、家だけ解約しちゃいなさい。」
「運び出せないよ!」
母「そんなのお父さんに任せとけばいいの」
そう言われ、両親に任せることにした。
また新しい物件を探すのかとちょっと気が遠くなりそうだった。
引越しはいいが、契約物がめんどくさい、、、
会社の住所を変えた名刺もつくらなければいけないし、、
とりあえず実家にいるうちはできる仕事と傷を治すのに専念しよう。
2週間後
ある日の夜、先に両親には話していたのかサプライズでやまとが来た。
やまと「退院おめでとう!」
「え!!!!えーーー!!!!!花束!!!」
やまと「似合いそうな花を包んでもらったよ」
「いい匂い」パシャ
「あ、また写真撮った」
やまと「可愛くて」
そう言ってとった写真を見てにこにこしている。
でもなぜか、いつもとは違うような寂しそうな顔をしている。
傷に響かないようにゆっくり歩いて近寄って「嬉しくないの?」と聞けば「うれしいよ。」と言って頭を撫でてくれる。
自室のソファに座ると改まってやまとがこちらを向く。
やまと「怪我の経過はどう?」
「あともう一息って感じかな。だいぶ楽にはなったよ」
やまと「そっか。よかった」
「ありがとう」
やまと「それでさ、_______」
やまとの言葉を聞いて涙が止まらなくなった。
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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます!! (2022年9月10日 21時) (レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかゆ | 作成日時:2022年8月21日 19時