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貴方side


アラームの音で目を覚ます。
仕事をしながらそのまま寝落ちしてしまったらしい。

パッと横を見るとやまとと同じく、寝落ちしてしまっていたようだった。

肩を揺すり名前を呼んでみるが起きる気配はない。
私は気がついてる。やまとの寝起きがわるいってこと。

昨日に引き続き『愛しい』という感情が湧き上がると、ずっと触れていたくなる。
首を触ったり頬を触ったり、腕にしがみついてみたり膝枕をしてもらったりしてみたが、起きる気配はない。

なんでも好きなことが出来るのでは?と気が付き、相手が寝てるなら…と、やまとの顎を少し手であげて顔をちかづける。

もう少しで唇同士が触れ合うというところでやまとがパチリと目を覚ます。


やまと「続きしないの?」


びっくりした私は固まってしまった。
目を見開いて動かない私の目と唇を交互に見てから優しく触れるだけのキスをして「おはよう」と言ってくる。


「ずるすぎ…」
やまと「珍しいなと思って意地悪した」


そう言って笑っているやまとは大きな口を開けて欠伸をしていて、私の母性本能を擽るのには充分過ぎるほどだった。


やまと「今日は仕事?」
「うん、今日は作業系のしごとだけど、夜に一旦家に戻ってダンボールをとってくる予定」
やまと「警察はいつ行く?俺は昼間というか朝なら割と開けやすいけど、打ち合わせがあるからこの日とこの日とこの日以外でどう?」
「うーーーん。来週はきびしそう。私一人で行くよ」


そう言うと、心配だよ〜と言って抱きしめてくる。
そんなやまとの髪に鼻を当てて匂いを嗅いでいると、「嗅いでる?」なんて聞いてくる。

笑って誤魔化すと、「年上とは思えないよ〜」と言いながら離れていく。

もうそろそろタクシーが着く頃だ。
名残惜しくて服の裾を掴むと「なに?」と言って振り返ってくる。

ぎゅっと抱きついて「いってらっしゃい」と言えば、行ってきますと言ってキスをしてくれる。

エントランスまで見送り、見えなくなるまで手を振ると、すぐにLINEがなる。


やまとまたすぐ会いに来るよ


彼はなんでもお見通しのようだ。

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おかゆ(プロフ) - ルリさん» きゃーうれしい‪( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)ありがとうございます!! (2022年9月10日 21時) (レス) id: 96c0028693 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - え、、待ってこの物語めっちゃ好き (2022年9月10日 20時) (レス) id: 988147937c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかゆ | 作成日時:2022年8月21日 19時

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