あまい香り (ページ33)

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貴方side

朝食兼昼食の片付けと水周りの掃除、ベットメイキングをしてから、服を決めてメイクをする。

リビングで化粧しているとやまとくんが覗いてくる。

やまと「すっぴんもすごい綺麗だし、メイクしてる顔もかわいいね。」

最後のリップを塗る前にそう言ってくるやまとくんに唇を突き出すと、チュッと音を立ててきすをしてくる。
そしてへにゃりと笑うやまとくんに「ほんと最高の男と付き合ってしまった」と言うと、そうでしょと言う顔を浮かべる。

リップを塗り顔を完成させ、今度は髪型をセットしていく。

いつも通り巻き下ろしにしていく。
最後にお気に入りのヘアミストをかけて完成だ。
寝室に行き、着替えると机の上にあるやまとくんのアクセサリーが目に入る。

ここに置いといたら忘れそうと予感して、ついでにリビングに持っていく。

『やまとくん、これ忘れないようにね。』
やまと「あーありがとう！今日の服も可愛いね」
『ありがとう。』

そう言い合いやまとくんが指輪をはめようとした時だった。
やまとくんのスマホに着信を告げる音が鳴る。
「ボンだ。」と言って、電話に出る。

今日の予定を話しているようだったが、指輪がやまとくんの腕にハマることは無く、考え事をしながらPCを取り出してなにやら確認をしている。

電話が終わりPCを仕舞うと「よし、そろそろ行こっか。」と声をかけてくる。

「指輪は？！」
やまと「あっ、、、」

やまとくんの抜けているところに思わず大爆笑をする。
もう最高だわ。この子。
ヒーヒー言って笑ってる私を抱きしめて「もうやめて〜」と言いながらやまとくんもわらっている。

「ごめんごめん、行こうか」

そう言って玄関に向かい靴を履いているとやまとくんが手を広げてくる。

やまと「次の確約が出来ないからバイバイのチューはここでする！！！」
「寂しくなったら何時でも電話して」

そう言ってやまとくんの腕の中に飛び込むと、力いっぱい抱きしめ、顔を上げると優しいキスをしてくれる。

やまと「よし！頑張るぞ！」
「がんばろ〜！！」

そう言って2人で家をあとにする。