あまい香り (ページ4)

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貴方side

「素敵なお店！！おしゃれ！！」

個室に入るなり、お店を褒めるとおおちゃんが『ゆうまが予約してくれたんだよ』と教えてくれる。

ありがとうとお礼を言うと、ニコリと笑って軽く頭を下げる。

明るい場所に来て初めましての皆さんのお顔をしっかり見れた。
最近の若い子はこんなに綺麗なお顔立ちをしてるのね、、、なんて脳内で褒めていた。

やまと「Aさん、何飲みます？」

そう言ってメニューを差し出してくるやまとくんに目を向ける。
明るいところで見ると、筋の通った高い鼻、顎から真っ直ぐ耳まで引かれたフェイスライン、ポテッとしたやわらかそうな唇に、凛々しい眉、そして何より肌が綺麗。

あぁ。なるほど。
この子はアレだな。
タイプだ。

一瞬時がスローになったみたいに、メニューに目を向けてたやまとくんがこちらに目を移す。

「どうしたんすか？」と軽く微笑んで聞いてくれる。
ハンサムボーイすぎる彼からメニューを覗き込むように視線を下に向けてから、もう一度彼に目を向ける。

「あ、私お酒強くないからオレンジジュースで…」

当たり障りのない返事しか出来ない。
私とご飯、、、って楽しいのかな、、
本領発揮して突っ込めるのもおおちゃんくらいだ。