あまい香り (ページ23)

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やまとside

あれから2週間が経った。
注意喚起の動画は次の日の俺らのチャンネルにあがり、より一層物議を醸したがAさんへの暴言は日々減っていっていた。

その2週間、Aさんとの時間はとれず連絡を取るだけの日々。
「会いたいなぁ」と呟くと同時に電話がなった。

画面には愛しいAさんの文字。

「もしもし〜」
やまと「もしもし」
「そろそろ会ってもいいのではないでしょうか。」

少し拗ねたような口調に今すぐ抱きしめたい感情が沸きあがる。

やまと「僕もそう思います」
「明日休みですが。」
やまと「え！俺らも明日の集合15時なんだけど、、、」
「今から迎えに行きます。どこにいますか？」

その言葉を聞いて胸が踊る。
「今事務所にいるよ。住所送るから近くに車止めて入っていいよ。」と言われ、「職場に入っていいの？」と困惑してるようだった。
俺もこのチェックを終わらせたらここを出る予定でいた。
少しくらい誰も怒らないよと言うと分かったと言って電話が終わった。

そのまま少しスマホをいじっていると、ふと思い立ちTwitterのAさんのページを開く。

フォロー0 フォロワー6385 呟き0
何だこの歪な数字…
Aさんは本当に開いてないんだなと同時に、このフォロワーは俺と付き合ってると言う証拠を見つける為にフォローして監視してるんだろうと思った。

直ぐにTwitterを閉じてパソコンに目を移し残りのチェックを進めていく。

事務所にはゆうたとひゅうがとボンが居た。

ピンポーン

しばらくすると家のチャイムがなり、モニターを確認するとAさんが映っていた。

ガチャリとドアを開けると手にはオシャレな袋。

「お邪魔します。」

そう言って上がり込み、靴をそろえる。
しゃがんだAさんの手をとり立たせて「今日の服装、かわいい…」そう言うと、「いつもと変わらないとおもう、、、変？」そう言いながら自分の服を確認する。

黒に青いロゴが入ったピタッとしたTシャツに青いマーメイドのスカート。
俺好みのボディラインの出る服装だが、露出はいつも通りほとんどなかった。