#33 完結 ページ33
Aside
突然りょうくんに連れてきてもらった海。
夜とは違って太陽の光に反射して水面が輝いている。
『わあ!!本当に連れてきてくれた!!嬉しい…』
そう言ってからりょうくんに「ありがとう」と伝えると、私の手をとり
り「お安い御用だよ。姫。」
なんてからかってくる。
り「ちなみにここで、てつやとは何があったのかな?」
意地の悪い笑顔で私にそう尋ねてくるりょうくん。
何があったのかはもう分かっているようだった。
『告白されたのよ…』
顔を赤くして、目を逸らして、そう答えればりょうくんがこちらに向き直して私に視線を向ける。
チクチクと刺さる視線に耐えながら「何?」と絞り出すように言えば中腰になって私の顔を覗き込む。
り「てつやに告白されてこんな可愛い顔見せちゃうなんてやけるなあ〜。」
わざとらしく大きな声で言うと、りょうくんはしゃがんで私の膝の裏に腕を回してそのまま私を持ち上げた。
「キャッ」と声を上げる私に満面の笑みを浮かべて見上げている。
り「好きすぎて独り占めしたい。」
『…えっと…?』
り「大好きだよってこと。」
『あの…私も…!』
先程とは比べ物にならないくらいの顔の赤さでそう答えると、りょうはそのままくるくると回る。
ようやくおろしてくれたかと思えば、思いっきり私を抱きしめて
「やっと伝えられた。」
小さな声でそう言った。
ーーーーーー
一旦ここで完結します。
2人のアフターストーリーも思いついたら書きます。
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作者名:おかゆ | 作成日時:2020年10月25日 21時