アメリカンブルー (ページ7)

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#7 ページ7

りょうside

『わざわざありがとう！』

助手席のドアの前で待っている俺に声をかけながら小走りで近づいてくるA。

今日もヒールを履いていてヒヤヒヤしてしてみていれば案の定。

『あっ！！』

転びそうになる彼女の手を持ち支える。
品のある女の子のこうゆうところ、グッとくるなあ。なんて邪な気持ちでいればまっすぐ俺をみて、ありがとうなんて言いたげに照れ笑いをする。

ああやばい。
持って帰りたい。
いや、そうゆう意味じゃなくて。

自分の中で言い訳をしていれば、車をキラキラした目で見ながら車の周りを歩く彼女。

り「本当に車すきだね。」

『この車、本当に素敵！！さっきこの車に乗れるって気が付いたら嬉しくて飛び跳ねちゃった。』

そしてまた車に視線を戻してじっくりと見る。
今日、洗車してきてよかった…

り「そろそろ行こうか？」

そう声をかけて、助手席を開ければ自然に俺の手を取って「ありがとう。」と声をかけて乗り込む。
品がありすぎる。

俺も運転席に乗り込み、車を出そうと眼鏡をかける。

『あれ？眼鏡？』

り「運転する時はね。今日はかわいい姫を乗せてるし絶対安全運転だから。いつもだけど(笑)」

なんてありきたりな話をして予約していたレストランに向かう。

にしても、私服、、、かわいいなー…
俺のメンバーカラーじゃん。
褒めそびれた事を後悔した。